fc2ブログ

ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ツィクロンは2022年1月後半から最終洋上試験を開始する

22-0114e.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年1月14日9時41分配信
【ロケット艦「ツィクロン」は工場試験を完了した】
セヴァストーポリ、1月14日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦黒海艦隊の為に建造された最新のプロジェクト「カラクルト」小型ロケット艦「ツィクロン」は、工場航行試験を完了した。
金曜日に艦隊の情報供給部長アレクセイ・ルリョフ2等海佐は報道機関へ伝えた。

プロジェクト22800小型ロケット艦「ツィクロン」は、ケルチB.E.ブトマ記念造船工場『ザリフ』で2020年7月に進水した。
これは、同社が建造する3隻の同プロジェクトの内の1番艦である。

試験中にチームは艦内生活保障システム、動力、生命維持、通信手段の自律動作、換気及び空調、速力の指標、艦の操縦性と安定性の試験を行なったと艦隊は伝えた。

艦は電波位置測定及び電波電子兵装、更には及び高射兵器の試験を成功裏に実施した。
艦隊の海上射爆場での戦闘射撃は、標準モード、最大の回転角及び仰角で海上、沿岸、そして空中の模擬目標に対して行なわれた。

「ツィクロン」では艦載システム、装置及びメカニズムの検査が行なわれ、来週から始まる国家試験最終段階の為に小型ロケット艦の準備が進められている。

プロジェクト「カラクルト」小型ロケット艦は、武装としてミサイル「カリブル」を持つ汎用ミサイル複合体砲装置AK-176MA高射ミサイル複合体「パーンツィリ-M」大口径機関砲装置を有する。
艦の航続距離は2500海里、自立行動期間は15日。




プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦であり、ロシア国内の複数の造船所で建造されています。
(サンクトペテルブルク『ペラ』造船所で4隻、クリミア半島フェオドシヤ造船所で3隻、ケルチ『ザリフ』造船所で3隻、ゼレノドリスク造船所で2隻、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で4隻)


19-0222a.jpg
ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年8月に5隻の「カラクルト」を受注しました。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』が受注した「カラクルト」3隻は2016年~2017年に起工されましたが、実際には、同社の下請けとして、クリミア半島ケルチ市に在る造船工場『ザリフ』が建造しています。
[クリミア半島ケルチの造船工場『ザリフ』は生産設備を近代化する]
19-0222b.jpg
「ツィクロン」(工場番号801):2016年7月26日起工
「アスコリド」(工場番号802):2016年11月18日起工
「アムール」(工場番号803):2017年7月30日起工

20-0127d.jpg

2019年2月26日には『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』本社で、同社が受注した4隻目の「カラクルト」となる「トゥーチャ」(工場番号804)が起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦トゥーチャはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]

5隻目の「タイフーン」(工場番号805)は2019年9月11日に起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦タイフーンはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]

これで、『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』契約分5隻は全て起工されました。

その1隻目となる「ツィクロン」は、2020年3月末までに黒海艦隊で乗組員が編成されました。
[ロシア海軍黒海艦隊はブヤン-M級小型ロケット艦グライヴォロンとカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンの乗組員を編成した]

「ツィクロン」は2020年7月24日に進水しました。


[ロシア海軍黒海艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンはケルチで進水した]

進水後は造船所の岸壁で艤装が進められました。
21-0531e.jpg

その後、ノヴォロシースク海軍基地へ回航され、各種試験が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦ツィクロンは洋上試験の準備を完了した]


12月上旬には本格的な洋上試験の為、セヴァストーポリへ回航されました。
21-1212d.jpg
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ツィクロンは最終洋上試験の為にセヴァストーポリへ移動した]

その後、本格的な洋上試験が始まり、12月20日には砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ツィクロンは黒海で砲撃試験を行なった]

2022年1月14日までに洋上試験の第1段階が完了し、1月後半には最終洋上試験となる国家試験が行なわれます。

国家試験が終われば、「ツィクロン」ロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「ツィクロン」ロシア海軍への具体的な引き渡し時期は、現時点では未定です。
関連記事
スポンサーサイト