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ロシア海軍は2020年までに24隻の潜水艦と54隻の水上戦闘艦を受け取る

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア海軍は、2020年までに24隻の潜水艦と54隻の水上艦を受領する】
モスクワ、3月11日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍は、2020年末までに24隻の潜水艦と54隻の水上艦を受領する。
月曜日、セルゲイ・ショイグ国防相は、モスクワの電話会議において発表した。

「2020年までに実施される国家軍備プログラムの結果、海軍は8隻のロケット水中巡洋艦、16隻の多用途潜水艦、54隻の様々なクラスの水上戦闘艦を受け入れなければなりません」
ショイグは話した。

彼によると、艦船の更新は、海軍発展の重要な構成要素である。
「しかしながら、海軍の(艦船の)機器準備状態に関し、必要な整備をせずに、その戦闘ポテンシャルを保持する事は出来ません」
国防相は話した。

彼は、艦船の整備の実行は、2011年の統合造船業営団との3年契約の枠組みによるものであると説明した。
(今年)12月の適切な時期に、新たな契約が締結される事をショイグは指摘した。
(2013年3月11日10時41分配信)


『イタル-タス』より
2013年3月11日午前10時36分配信
【ショイグ:ロシア海軍は2020年末までに24隻の潜水艦と54隻の水上艦を受領する】
内容は同じです。


2012年7月末、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2020年までに51隻の水上戦闘艦と24隻の潜水艦がロシア海軍へ就役すると述べました。
[ロシア海軍は2020年までに51隻の新型水上艦と24隻の新型潜水艦を取得する]

2013年1月上旬には、2020年までにロシア海軍の更新の為、4兆ルーブル以上が支出されると述べています。
[ロシア連邦は海軍の整備に約4兆ルーブルを支出する]
より正確に言うと、「2011-2020年の国家軍備プログラム」において、海軍関連には総計4兆4000万ルーブルが支出されるという事です。
これは10年間の総計であり、1年辺りの平均支出額は4400億ルーブルになります。


今回のセルゲイ・ショイグ国防相の発言では、水上戦闘艦が3隻増えていますが、以前にプーチン大統領が述べた調達計画に大幅な変更は無いようです。

「8隻のロケット水中巡洋艦」は、今年1月10日に1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」が就役した「ボレイ」級戦略原子力潜水艦を指しています。


「16隻の多用途潜水艦」は、「ヤーセン」級多用途原子力潜水艦、「ラーダ」級非核動力潜水艦、プロジェクト0636非核動力潜水艦の事です。

「54隻の水上戦闘艦」は、以下のクラスを指しています。
・「ミストラル」級ヘリコプター空母
・「アドミラル・ゴルシコフ」型(プロジェクト22350)フリゲート
・「アドミラル・グリゴロヴィチ」型(プロジェクト11356M)フリゲート
・「ステレグーシチー」型(プロジェクト20380/203850)コルベット
・「イワン・グレン」型(プロジェクト11711)揚陸艦
・「ブヤン-M」級(プロジェクト21631)小型ロケット艦


この数字を見ると多いように思えますが、2020年までに退役するロシア海軍の艦船は、最低でも今回発表された隻数と同程度、もしくは、それ以上になる事は確実です。

各艦の建造費ですが、これまでに明らかにされている情報によると、こうなります。
・「ボレイ」級戦略原子力潜水艦(ユーリー・ドルゴルーキー):230億ルーブル
・「ミストラル」級ヘリコプター空母:2隻で12億ユーロ(つまり1隻辺り6億ユーロ)
・「ステレグーシチー」型コルベット(ソーブラジテルヌイ):100億ルーブル
・「アドミラル・グリゴロヴィチ」型フリゲート:180億ルーブル


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