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ロシア海軍カスピ小艦隊旗艦・ロケット艦ダゲスタンはカスピースク基地で訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(カスピ小艦隊)広報サービス発表
2022年1月18日10時45分配信
【カスピ小艦隊旗艦・ロケット艦「ダゲスタン」は戦闘当直へ就いた】

カスピースク軍港の駐留所でカスピ小艦隊水上艦旅団ロケット艦「ダゲスタン」乗組員は、戦闘当直に就く為の活動を行なった。

「戦闘警報」信号を受信し、艦の乗組員は、艦の戦闘及び航海の準備の為の行動へ取り組んだ。
旗艦の戦闘哨所と指揮所は、兵装、機器及び動力装置を即座に使用できる準備態勢へ移行した。

カスピ小艦隊のミサイル-砲戦闘部門の要員は、射撃担当部署の砲装置へ配置された。
航海士は、艦の航法システムの監視を行なった。
駐留所からの旗艦の出航の為の電気機器の準備の為、エンジンと発電機の動作性能が点検された。

戦闘当直中、艦の乗組員は24時間体制の戦闘勤務へ移行した。
要員は戦闘哨所へ配置され、総合艦内システム、機器設備、メカニズム、兵装は完全な準備態勢へ移行した。



プロジェクト11661Kロケット艦の2番艦「ダゲスタン」(693)は、ロシア内陸部『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で1990年5月5日に起工されました。
元々はインド海軍向けとして建造されていたのですが、1995年にインドが発注をキャンセルした為、工事は中断されました。

その後、ロシア海軍が引き取る事になり、工事は再開され、2011年4月4日に進水しました。
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[「ゲパルト」級2番艦「ダゲスタン」近況]

その後、黒海へ回航されて洋上試験を行なっている最中、ノヴォロシースクで嵐の為に損傷し、2011年末の就役は延期される事になりました。
[「ゲパルト」級2番艦「ダゲスタン」修理費負担問題]

修理後、引き続き黒海で就役前の国家試験(有翼ミサイル「カリブル」発射試験など)を実施し、2012年7月初頭にはカスピ海へ移動しました。
[ゲパルト級警備艦ダゲスタンはカリブルの発射試験を行なった]

その後、カスピ海でも有翼ミサイル「カリブル」の試射に成功しました。
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2021年7月29日のロシア海軍記念日観艦式には、姉妹艦「タタールスタン」と共に参加しました。
「ダゲスタン」
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2012年11月28日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式にロシア海軍へ就役し、カスピ小艦隊へ編入されました。
[ロケット艦ダゲスタンはロシア海軍へ引き渡された]

「ダゲスタン」は、ロシア海軍水上艦で初めて有翼ミサイル「カリブル」を搭載しています。
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2014年4月上旬の演習


ロケット艦「ダゲスタン」は、2015年10月7日に小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」と共にカスピ海南方からシリア領内のテロ組織『イラク・レバントのイスラム国』(ISIL)拠点へ「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

2015年11月20日にもカスピ海南方からシリア領内のISIL拠点へ「カリブル」を発射しています。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

2018年10月1日~8日まで実施されたロシア南方軍管区の大規模演習中、チェチェン島の標的へ「カリブル」を発射しました。
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[ロシア海軍カスピ小艦隊のロケット艦ダゲスタンは演習中に巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「ダゲスタン」は2019年以降、カスピ小艦隊の旗艦を務めています。


2020年10月中旬にアプシェロン半島沖の演習へ参加しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊はアプシェロン半島沖で軍事演習を始めた]

2020年11月28日に就役8周年を迎えました。


2021年12月下旬には、他のカスピ小艦隊の主力水上艦と共にカスピースク新基地へ移動しました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の主力部隊はカスピースク新基地へ移動した]

2022年1月にはカスピースク基地で各種訓練を実施しています。

基地内での訓練を一通り実施すれば、次は洋上訓練へ移行します。
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