ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフは日本海から地上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した
『タス通信』より
2022年1月20日20時36分配信
【太平洋艦隊の潜水艦「ヴォルホフ」は地上目標へのミサイル「カリブル」の水中発射を実行した】
モスクワ、1月20日/タス通信
太平洋艦隊のディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴォルホフ」は水中位置から地上目標への有翼ミサイル複合体「カリブル」の発射を実行した。
木曜日にロシア連邦国防省は報道機関へ伝えた。
「本日(1月20日)、日本海エリアで太平洋艦隊の最新ディーゼルエレクトリック潜水艦ヴォルホフは、水中位置から地上目標への有翼ミサイル複合体カリブルの発射を実行しました。
計算時間にミサイルは、ハバロフスク地方に位置するシュルク戦術場の沿岸目標へ命中しました。
射撃距離は1000キロメートル以上に及びました」
声明では、こう述べられた。



戦闘訓練の実施前、潜水艦乗員は指定海域への隠密裏の進入を行なった。
「ミサイル射撃の実施は、太平洋艦隊の艦船と太平洋艦隊海上航空隊の航空機及び無人飛行装置により支援されました」
軍当局は伝えた。
ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2隻目となるB-603「ヴォルホフ」は、サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工され、2019年12月26日に進水し、2020年10月24日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
就役後、バルト海で各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海で乗組員の慣熟訓練を行なっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ヴォルホフはバルト海で潜航訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海で『対決』した]
2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。
そして2021年8月下旬頃に恒久駐留所、即ち太平洋艦隊のディーゼル潜水艦が駐留するウラジオストク南部のウリス湾へ向かう事になりました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海からウラジオストクへ向かう]
2021年8月下旬、同型艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と共にデンマーク沖を通過しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはデンマーク沖を通過してウラジオストクへ向かった]
その後、同じくウラジオストクへ回航するコルベット「グレミャーシチー」と合流して地中海へ入りました。
9月23日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月23日9時59分配信
【太平洋艦隊支隊は地中海から紅海へ向かった】
その後、アデン湾を通過して10月7日にインド洋へ入りました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月7日10時1分配信
【情報筋:太平洋艦隊支隊はインド洋を横断した】
10月16日にスリランカのコロンボへ寄港後、10月19日にはスリランカ南部へ到達し、太平洋艦隊の担当海域へ入りました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月19日8時35分配信
【太平洋艦隊の新たな潜水艦とコルベットはスリランカを迂回した】
10月30日にはミャンマーのティラワ港へ寄港しました。
なお、太平洋艦隊の担当海域へ入った後、ウラジオストクから出迎えに来た給油船及び救助曳船と合流、11月16日にフィリピンのマニラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはフィリピンのマニラへ寄港した]
その後、マニラを出航し、11月23日に沖縄本島と宮古島の間を通過し、11月27日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年11月30日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
11月29日夜にウラジオストクへ到着しました。

翌11月30日にウラジオストク港内の金角湾埠頭で歓迎式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]
そして2022年1月20日、「ヴォルホフ」は回航後初めて有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
ミサイルは日本海から発射され、距離1000km以上離れたタタール海峡西岸のシュルク岬(ソヴィエツカヤ・ガヴァニの北方)の標的へ命中しました。
なお、1ヶ月前の2021年12月21日には、「ヴォルホフ」と一緒にウラジオストクへ回航された「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」が有翼ミサイル「カリブル」を同じ場所へ発射しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは日本海から地上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
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