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ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2022年1月21日15時30分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」は黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスを通行する】

黒海艦隊小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」は、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を開始した。

艦の乗組員はセヴァストーポリから地中海への計画移動を行ない、そこで遠海ゾーンのロシア連邦海軍常設グループの一員として加わる。

海上移動を行なう小型ロケット艦の乗組員は、このタイプの艦の固有の任務に関する複合艦上戦闘演習を行なう。

遠海ゾーンで小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」は、2021年10月から特別任務を遂行している小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」と交代する。

[参照]
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」
は、最新の風貌の砲、ミサイル、対破壊工作防衛、高射及び電波電子兵装を装備した多目的艦である。

近代化された「ブヤンM」シリーズ艦は黒海艦隊の為に建造された。
同プロジェクト艦は増加した排水量を有し、海上および沿岸目標の撃破の為に意図されている最新の長射程高精度ミサイル兵器~汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」で武装する。

プロジェクト「ブヤン-M」艦の用途は、国家経済ゾーンの保護及び防護である。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の7番艦「オレホヴォ・ズエヴォ」は、ゼレノドリスク『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年5月29日に起工され、2018年7月18日に進水、2018年12月10日に海軍旗初掲揚式典を行なって正式にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト21631小型ロケット艦の7番艦オレホヴォ・ズエヴォはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後、基地で乗組員の慣熟訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年12月19日13時16分配信
【黒海艦隊の最新小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」乗組員は海へ出る準備を行なう】

基地での訓練を終えた「オレホヴォ・ズエヴォ」は海上訓練へ移行し、2019年1月21日には黒海艦隊海軍航空隊前線爆撃機Su-24Mと対戦方式の対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは海上で前線爆撃機Su-24Mと『対決』した]

2019年2月6日には一旦セヴァストーポリへ帰港しました。
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2019年2月18日にセヴァストーポリを出航し、海上での戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは黒海で戦闘訓練を行なう]

その後、2月19日に黒海へ入ったアメリカ海軍ミサイル駆逐艦「ドナルド・クック」の監視任務へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォと偵察艦イワン・フルスは黒海へ進入したアメリカ海軍のミサイル駆逐艦ドナルド・クックを監視する]

ミサイル駆逐艦「ドナルド・クック」ウクライナを訪問した為、「オレホヴォ・ズエヴォ」は監視任務を解かれ、一旦セヴァストーポリへ戻った後、2019年2月26日から海上での戦闘訓練を再開しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは黒海で対空戦闘訓練を行なった]

乗組員の慣熟訓練を一通り終えた「オレホヴォ・ズエヴォ」セヴァストーポリを抜錨し、初の地中海航海へと出発しました。
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2019年3月26日にボスポラス海峡を通過し、その後地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海東部(シリア沖)へ行く]

2019年4月23日未明には、フリゲート「アドミラル・エッセン」及び「アドミラル・グリゴロヴィチ」と共に夜間の通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

2019年5月13日、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」と共にシリアタルトゥース港へ寄港しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォはシリアのタルトゥースへ入港した]

その後も地中海東部に滞在していましたが、2019年6月19日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海を去った]

翌2019年12月20日に母港セヴァストーポリへ到着しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海で演習などに従事していましたが、2020年4月20日頃にセヴァストーポリを出航し、4月21日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海東部へ行く]

2020年5月1日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」と共に地中海東部機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]

2020年5月12日には地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海東部で対空防衛演習を行なった]

2020年7月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。
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2020年9月21日から26日までロシア南方軍管区の担当地域(黒海を含む)で実施された戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]

2020年11月17日から23日まで黒海東部で行なわれたエジプト海軍との合同演習『友情の橋-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2020』は完了した]

2021年2月末にセヴァストーポリを出航し、2月28日にボスポラス海峡を南下し、その後、地中海東部へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海東部へ向かった]

2021年7月10日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、その後にセヴァストーポリへ帰投しました。
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2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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ロシア連邦軍の新年度は12月1日から始まりますが、この時に「オレホヴォ・ズエヴォ」でも大規模な人事異動で乗組員が入れ替わったらしく、2022年1月上旬から基地で乗組員の錬成訓練(錬成任務K-1)を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォはセヴァストーポリ基地で錬成訓練を開始した]

その後に海上へ出て一連の戦闘訓練を行なった後、1月21日にセヴァストーポリを出航して地中海へ向かいました。
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「オレホヴォ・ズエヴォ」は、2021年10月初頭から地中海東部に滞在している同型艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」と交代します。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」
2021年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月26日15時50分配信
【黒海艦隊の哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」は黒海海峡ボスポラスの通行を開始した】

小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月6日8時55分配信
【小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は地中海へ進路を取った】


海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年11月8日9時38分配信
【掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」は地中海へ向かった】

大型揚陸艦「オルスク」2022年1月中旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】

救助船「エプロン」2022年1月中旬から地中海東部に滞在
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海洋曳船MB-304:2021年12月上旬から地中海東部に滞在
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対水中工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在
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