ロシア海軍地中海作戦部隊は北方艦隊の艦船を中核とする

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『イタル-タス』より
【ロシア海軍地中海作戦部隊は北方艦隊の艦船をベースにして構成される】
モスクワ、3月11日/イタル-タス

地中海ロシア海軍作戦部隊は、北方艦隊の戦闘艦をベースにして編成される。
本日(3月11日)、イタル-タスは、ロシア軍当局の情報提供者より伝えられた。

「ロシア海軍地中海作戦グループにおける北方艦隊の艦船の割合は60-70パーセントになります。
他の艦船は、黒海艦隊から参加する事になるでしょう。
時が経てば、この部隊には、太平洋艦隊の艦船が含まれる事になるかもしれませんが、今の所、彼ら(太平洋艦隊)の参加は検討されていません」

彼は話した。

対談者は、この決定が採択されたのは、北方艦隊が、今のロシア連邦海軍において「最も多くの、そして現代的な艦船」を有しているという事に関連するものであると説明した。

情報提供者によると、(地中海作戦)グループ司令部は、サンクト-ペテルブルクの海軍総司令部の建物内に配置され、そこから(地中海作戦部隊を)管理する。
時が経てば、(地中海作戦)部隊司令部は、何れかの艦隊の管轄下に移される。
作戦グループが形成される度に新たな旗艦が割り当てられ、作戦グループの司令部が置かれる。

本日(3月11日)、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、「海軍部隊は地中海ゾーンに常時展開し、海軍作戦部隊の管理部を形成する」決定を採択したと表明した。
「僕が思いますに、我々は、このような部隊を創設し、維持する為、あらゆる可能性を有しております。
これは、明らかに海軍が力強く発展した事を示すものと確信します」

軍指導部要員の拡大会議において国防省のトップは表明した。

海軍兵器の専門家で専門雑誌「Moscow Defense Brief」編集長ミハイル・バラバノフ「イタル-タス」に表明した。
海軍増強の為の出費は莫大なものとなり、この問題の範囲は拡大している。
「更には、地政学的見地から、地中海における海軍グループの存在は、ロシアの"ショー・ザ・フラッグ"を可能とします。
それは、必要な場合、政治的問題を解決する為の潜在的な手段となります。
最後に、ロシア海軍のプレゼンスは、常時の航行、簡単に申し上げますと"海洋演習"により提供されます。
それは既に、彼ら(ロシア海軍)自身が成果を見せております」

専門家は指摘した。
(2013年3月11日14時38分配信)


2013年1月下旬、ロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習黒海及び地中海東部で実施されました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]

その後、2013年2月には地中海作戦部隊創設の話が出てきました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊創設]

今回の記事によると、新たな地中海作戦部隊の中核となるのは、北方艦隊の水上艦になるとの事です。

記事中で触れられていますが、北方艦隊は、ロシア海軍で最大規模の艦隊です。
[ロシア海軍現有艦艇]

現在のロシア海軍大型水上艦(大洋・遠海ゾーン艦)の大半は1990年までに就役したものであり、1991年以降の就役艦は9隻ですが、この内の4隻が北方艦隊に所属しています。

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年就役)
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駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」(1993年就役)
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重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年就役)
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大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」(1999年就役)

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この他、大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は元々1981年就役ですが、2000年代に近代化改装を実施し、2010年に再就役しています。
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2012年には、北方艦隊による地中海遠征が2度実施されました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]
[空母クズネツォフ地中海遠征(2011年12月-2012年2月)]

それ以前には、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊の地中海遠征が実施されました。
[ロシア空母部隊の大西洋・地中海遠征(2008年12月~2009年3月)]
[ロシア空母部隊の大西洋・地中海遠征(2007年12月~2008年2月)]

原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、2008年9月から半年間にわたる遠距離航海を実施しましたが、その途中で地中海へ行っています。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]


更に遡ったソヴィエト連邦時代、北方艦隊の水上艦の地中海遠征は、同艦隊の「日常業務」でした。

[原子力巡洋艦キーロフ・最後の地中海遠征・その1(1989年12月22日)]
[原子力巡洋艦キーロフ・最後の地中海遠征・その2(1989年12月末)]
[原子力巡洋艦キーロフ・最後の地中海遠征・その3(1990年1月)]

重航空巡洋艦「キエフ」(1985年)
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原子力巡洋艦「カリーニン」(1991年)
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大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」(1988年)
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駆逐艦「ソヴレメンヌイ」(1986年)
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駆逐艦「オチャヤンヌイ」(1986年)
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駆逐艦「オトリーチヌイ」(1986年)
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駆逐艦「ベズプレチヌイ」(1990年)
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駆逐艦「オクルイレンヌイ」(1989年)
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親衛駆逐艦「グレミャーシチー」(1990年)

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今では活動が不活発な「ソヴレメンヌイ」級駆逐艦も、ソ連邦時代には地中海遠征の常連でした。
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