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ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2022年1月31日13時30分配信
【北方艦隊司令官は原子力水中巡洋艦「クニャージ・オレグ」乗組員が与えられた任務を遂行する準備態勢を点検した】

最新のプロジェクト955A「ボレイ-A」戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「クニャージ・オレグ」は、北方艦隊主要基地~セヴェロモルスク市へ到着し、与えられた課題を解決する為の計画準備へ着手した。

基地へ到着した潜水艦は、北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ大将と艦隊委員会の査閲を受けた。
艦隊司令官は艦の状態と準備中の乗組員を評価した。
アレクサンドル・モイセーエフ大将は、潜水艦乗員のプロ意識と、より速く巡洋艦へ習熟したいという意欲を指摘した。

北方艦隊戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「クニャージ・オレグ」乗組員には、複合基礎訓練の実施と、海上での錬成任務への移行が待ち受けている。
乗組員の艦隊間移動の準備が整った事が確認された後、巡洋艦は恒久的に勤務へ就く場所~カムチャツカ半島太平洋艦隊基地ヴィリュチンスクへ向かう。

[参照]
プロジェクト955A「ボレイ-A」戦略用途ロケット水中巡洋艦「クニャージ・オレグ」
は、原子力艦建造センター『セヴマシュ』で建造され、北方艦隊白海海軍基地部隊の支援を受けて白海海上ミサイル及び魚雷兵器を含む試験を成功裏に実施した。
昨年12月21日に聖アンドレイ旗掲揚式典が開催され、艦はロシア海軍へ加わった。



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ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの5番艦K-552「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工されました。
(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては2番艦)
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

2016年11月中旬までに強度船体(耐圧殻)の水密試験が完了しました。
(「ボレイ」級は複殻式船体)
[ロシア海軍の為の新世代戦略原潜ボレイ級5番艦クニャージ・オレグの船体(耐圧殻)の水密試験は完了した]

2020年7月16日に『セヴマシュ』造船台から出渠し、進水しました。

[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは進水した]

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進水後は『セヴマシュ』の岸壁で艤装工事が行なわれ、2021年5月30日に白海へ出航し、洋上試験を開始しました。
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[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは洋上試験を開始した]

6月17日にセヴェロドヴィンスクへ帰投しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは最初の洋上試験を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰投した]

その後も「クニャージ・オレグ」の洋上試験は続き、2021年10月21日に弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験が行なわれました。

[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグ、弾道ミサイル"ブラヴァー"発射(2021年10月21日)]

2021年12月16日に受領証書へ署名されました。


2021年12月21日、「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦「ノヴォシビルスク」と共にセヴェロドヴィンスク聖アンドレイ旗掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ正式に就役しました。
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

太平洋艦隊へ編入された「クニャージ・オレグ」ですが、先ずは北方艦隊に「仮住まい」しながら慣熟訓練を行なう事になり、2022年1月28日にセヴェロドヴィンスクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは北方艦隊の原潜基地へ向かった]

2022年1月31日に北方艦隊司令部の在るセヴェロモルスク基地へ到着しました。

「クニャージ・オレグ」は、おそらくは2022年夏以降に太平洋艦隊の原潜基地(カムチャツカ半島ヴィリュチンスク)へ移動する事になるでしょう。
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