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ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2022年2月1日5時15分配信
【約20隻の太平洋艦隊の戦闘艦は日本海とオホーツク海で演習を行なう】

約20隻の太平洋艦隊戦闘艦及び支援船は、計画海軍演習の枠組みにおいて日本海及びオホーツク海の戦闘訓練射爆場で演習を行なう。

演習には、コルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」が参加する。
加えて、小型ロケット艦及び小型対潜艦、掃海艦及びロケット艇がエピソードへ参加する。

演習中に艦の乗組員は、合同操艦、海上航空隊との協同行動、支隊の組織的対空防衛に関する手法へ取り組む。
演習の最終段階では、艦載砲装置から海上目標への砲射撃と、ミサイル標的への高射ミサイル複合体によるミサイル射撃が実施される。

活動の枠組みで、艦はロシア東方の海上交通線及び海上経済活動海域の安全保障の課題へ取り組む。

ロシア連邦軍の訓練計画に沿って、2022年1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。
各々の演習は、地中海、北海、オホーツク海大西洋北東部及び太平洋で行なわれる。

合計で140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人の活動への参加が計画されている。




ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役)は、2016年春から2021年春までウラジオストクで大規模な近代化改装を行ない、フリゲートとして2021年4月27日に艦隊へ復帰しました。
[近代化改装された大型対潜艦改めフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"はロシア海軍太平洋艦隊へ復帰した]


プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」(337)は、サンクトペテルブルグ『北方造船所』で建造され、2020年12月29日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2021年8月から極東への移動を開始し、11月29日夜にウラジオストクへ到着し、翌11月30日にウラジオストク港内の金角湾埠頭で歓迎式典が開催されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]


ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、コムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で建造され、2017年7月20日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]


太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの2隻目となる「グロームキー」(335)は、2018年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]


太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの2隻目となる「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339)は、2021年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20380コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入された]


プロジェクト1155大型対潜艦の12番艦(最終艦)「アドミラル・パンテレーエフ」(548)は、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』で建造され、1992年5月1日にロシア海軍へ就役しました。

1992年後半にバルト海から極東へ回航され、1992年12月28日にウラジオストクへ到着しました。
[ウダロイ級12番艦アドミラル・パンテレーエフ]
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プロジェクト1914複合測定艦の2番艦「マルシャル・クルイロフ」(331)は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)『アドミラルティ造船所』で建造され、1990年2月23日にソヴィエト連邦海軍へ就役し、1990年7月9日にカムチャツカ半島クラシェニーンニコフ湾(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
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2014年10月から2018年秋まで近代化改装が行なわれ、その後はウラジオストクへ配備されました。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しており、既に他の3艦隊は海上での演習を実施していますが、太平洋艦隊日本海オホーツク海での演習を行なう事になりました。
上記の7隻以外にも、10隻ほどの小型ロケット艦、小型対潜艦、掃海艦、ロケット艇が参加するようです。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
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