ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2022年2月2日5時5分配信
【ロシア北東軍集団の艦船支隊はアヴァチンスキー湾海域で演習を行なう】
ロシア北東軍集団の艦船支隊は、海上戦闘訓練射爆場で戦闘訓練演習を実施する為にカムチャツカ沖のアヴァチンスキー湾海域へ出航した。
太平洋艦隊の10隻以上の艦と支援船は2個戦術艦グループを構成し、合同戦術操艦、単一艦グループによる仮想目標の破壊、仮想敵潜水艦の捜索の訓練を行ない、敵の空中攻撃手段を撃退する際の艦の間の連携へ取り組み、様々な種類の標的への砲射撃及び高射ミサイル射撃を実施する。
戦術グループは、小型ロケット艦「スメルチ」、小型対潜艦「ホルムスク」、「ウスチ-イリムスク」、MPK-107、海洋掃海艦及び支援船で構成される。
以前、計画演習任務を遂行する為、太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の艦船支隊がウラジオストクからオホーツク海へ向かった。
活動中に戦闘艦は、ロシア東方の海上交通線及び海上経済活動海域の安全保障の課題へ取り組む。
ロシア連邦軍の訓練計画に沿って、2022年1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。
演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍と航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。
演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。
各々の演習は、地中海、北海、オホーツク海、大西洋北東部及び太平洋で行なわれる。
合計で140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人の活動への参加が計画されている。
ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しており、既に他の3艦隊は海上での演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
太平洋艦隊も日本海とオホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクから約20隻の艦船が出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]
翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
こちらは、ウラジオストクから出航した部隊に比べると、小型ロケット艦「スメルチ」(1985年3月4日就役、2017年~2019年に近代化改装)、小型対潜艦「ホルムスク」(1986年1月7日就役)、「ウスチ・イリムスク」(1992年2月11日就役)、MPK-107(1991年3月14日就役)などといった比較的小型の艦で構成されています。
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