ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は北東大西洋(アイルランド南方海域)で対空戦闘訓練を実施した
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2022年2月4日5時15分配信
【北方艦隊戦闘艦支隊は大西洋で対空防衛演習を実施した】
北方艦隊戦闘艦支隊は、大西洋北東部で仮想敵空中攻撃手段の攻撃を撃退する演習を実施した。
演習には、巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」とフリゲート「アドミラル・カサトノフ」が参加した。
航空機及び対艦ミサイル打撃を撃退する演習は、艦の高射火力手段による空中目標の仮想撃破の戦術状況のコンピューターシミュレーションの助力を得て実施された。
対空防衛指揮所の要員は、戦術グループの一員としての艦の操艦の基準を遂行した。
探知、電波電子機器、高射火力による撃破の為の戦闘哨所の要員は、目標指示を出し、受信し、更には艦載兵器の仮想使用へ取り組んだ。
演習は、突風及び等級6の海上の波という困難な水文気象条件下で実施された。
遠海ゾーンでの艦・支援船支隊の航海は、北方艦隊のロケット艦師団司令官イーゴリ・ニキーチン1等海佐の将旗の下で行なわれている。
ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋や地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。
ロシア北方艦隊は、バレンツ海周辺で演習を行なう30隻とは別にロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と支援船(救助曳船SB-406と中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される艦船部隊が出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」、大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは演習へ参加する為に出航した]
「マルシャル・ウスチーノフ」部隊はバレンツ海を離れてノルウェー海を南下し、1月末には同海域で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
この部隊に随伴している給油船「ヴャジマ」の位置から見て、訓練はノルウェー海南部で行なわれたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はノルウェー海南部で潜水艦の捜索訓練を実施した]
2月2日、ヴォログダ州のキペロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はバレンツ海とノルウェー海を経由して北東大西洋へ進出し、潜水艦捜索演習を行ないました。
更に、北東大西洋~アイルランド南方海域に居るロシア海軍艦船部隊、つまり「マルシャル・ウスチーノフ」部隊の上空を飛行しました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋(アイルランド南方海域)で潜水艦捜索演習を実施した]
この他、1月24日にバルチースクを出航したバルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」も、アイルランド周辺海域に居ます。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は遠距離航海へ出発した]
2月4日、「マルシャル・ウスチーノフ」部隊は北東大西洋(アイルランド周辺海域)で対空防衛戦闘訓練を行ないました。
ただ、アイルランド政府の要請も有り、同国の排他的経済水域には入っていないようです。
[2022年2月上旬のロシア海軍の北東大西洋演習はアイルランドの排他的経済水域の外で実施される]
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