アクラ級原潜イルビスはインドへリースされるかもしれない



『ロシア通信社ノーボスチ』より
【インドは2隻目の「ネルパ」型原子力潜水艦をリースするかもしれない】
モスクワ、3月12日-ロシア通信社ノーボスチ
インドは、自国海軍で使用する為、アムール造船工場に在る2隻目の原子力潜水艦プロジェクト971(整理名「シチューカ-B」)の船体を完成させる為の資金拠出の用意がある。
火曜日、ロシア軍事産業企業体の高位の代理人は、ロシア通信社ノーボスチに伝えた。
2012年、ロシアは、同型の原子力潜水艦「ネルパ」を9億3000万ドルで10年間リースする為にインドへ引き渡した。
正確には、インドの資金支援のお蔭で、潜水艦はアムール造船工場で完成し、同国海軍へリースの為に引き渡された。
「インドは、このプロジェクトの2隻目の艦の完成に高い関心を持っております。
2隻目の潜水艦の強度船体は完全に出来上がっており、アムール工場の船台上に在ります。
それは、大切に保管されています」
軍事産業企業体の代理人は話した。
同時に彼は、2隻目の潜水艦の完成には、インド-ロシア間の政府間協定の締結が必要である事を強調した。
「そして、この問題は詳細に検討されます。
最初のケースと同様、私共は、売却について申し上げているのではなく、リースの為に納入いたします」
対談者は話した。
この問題についてのインド側からのコメントは、まだメディアで報じられていない。
「ネルパ」(K-152、プロジェクト971「シチューカ-B」級)は第3世代潜水艦に属し、1991年にコムソモリスク・ナ・アムーレのアムール造船工場で起工した。
1990年代半ば、潜水艦の建造は凍結され、インドからの資金供給により建造を完了する事が出来た。
排水量12770/8140トン、最大速力30ノット、最大潜航深度600メートル、自立活動期間100日、乗組員73名、
武装は4門の533mm魚雷発射管と4門の650mm魚雷発射管である。
(2013年3月12日10時56分配信)

今回の記事に登場する「2隻目のプロジェクト971」は、ロシア極東コムソモリスク・ナ・アムーレ市のアムール造船工場で建造中の「イルビス」(519号艦)を指しています。
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【工場番号519号艦】
「イルビス」(519号艦)は1994年に起工されましたが、1996年には資金不足で建造は凍結されました。
2002年1月の時点で工事進捗度は42パーセントであり、その後、インド向けのプロジェクト971Iとして工事が再開されましたが、完成度は60パーセント程度です。
「イルビス」のリースに関しては、2012年4月初頭、インド国防相が、ロシア側より提案が有った事を認めています。
[インド、2隻目のアクラ級原潜をリース?]
1隻目の原子力潜水艦「ネルパ」は、2012年1月下旬に沿海地方でインドへ引き渡され、4月初頭にインドへ到着しました。
[原潜ネルパ改めチャクラはインド海軍に就役した]
[原潜ネルパはインド海軍へ就役した]
2012年12月には、運用中に不具合が生じたと報じられました。
[原子力潜水艦チャクラ(ネルパ)はコンポーネントを交換する]
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