ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2022年2月5日6時15分配信
【太平洋艦隊の艦上ヘリコプター乗員は演習の枠組みでラペルザ海峡海域の氷上偵察を実施した】
太平洋艦隊海軍航空隊の艦上捜索救助ヘリコプターKa-27PS乗員は、演習の枠組みにおいて、困難な結氷状況という条件下で海峡ゾーンを通過する太平洋艦隊の戦闘艦支隊の最適の移動ルートを設定する為、日本海とオホーツク海を結ぶラペルザ海峡海域の氷上偵察を実施した。
ヘリコプター乗員は、参加艦の計画移動の際の結氷状態を評価し、安全な移動ルートと氷原を突破する為の最適の方向を導き出す。
待機海域では、太平洋艦隊の艦船が無防備の泊地への安全な停泊が用意されている。
対水中工作防衛部隊の将兵は水面上の監視を強化し、予防擲弾射撃を行なった。
支隊の艦の停泊期間中、補助艦隊の給油船から水と燃料が横列方式で補充され、更には組織的な対空防衛及び仮想敵の破壊工作活動への対抗訓練が実施された。
太平洋艦隊の約20隻の戦闘艦と支援船は、計画海軍演習の枠組みで火曜日に海上へ出航した。
演習には、コルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」、更には小型ロケット艦及び小型対潜艦、掃海艦及びロケット艇が参加する。
活動の枠組みで、艦はロシア東方の海上交通線及び海上経済活動海域の安全保障の課題へ取り組む。
ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しており、既に他の3艦隊は海上での演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
太平洋艦隊も日本海とオホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]
翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]
一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。
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