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ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2022年2月12日5時45分配信
【黒海艦隊の30隻以上の艦は計画演習の為にセヴァストーポリとノヴォロシースクから海上へ出た】

黒海艦隊の30隻以上の艦は、黒海艦隊司令官イーゴリ・オシポフ大将指揮下で行なわれる演習の初期段階中に海上の戦闘訓練射爆場へと出航した。

演習の枠組みで艦グループを構成する艦隊戦闘艦艇支援船は、セヴァストーポリノヴォロシースクの恒久駐留所から出航し、指定海域への移動を行なった。
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演習の目的は、クリミア半島の海岸線、黒海艦隊駐留所、更には国の経済セクション、海上交通線及び海上経済活動ゾーンを仮想敵の重大な軍事的脅威から防衛する事に在る。

演習の様々な段階で艦船連合部隊沿岸軍部隊艦隊航空隊は複合ミサイル射撃、砲射撃を行ない、海上、沿岸、空中目標へミサイル及び爆弾による打撃を与える。

任務を遂行する為に様々なグループ、打撃艦グループ及び揚陸艦支隊が構成され、黒海艦隊及び他の艦隊の様々なクラスの30隻以上の戦闘艦が関わる。
その中には、フリゲート、警備艦、小型ロケット艦、ロケット艇、揚陸艦、小型対潜艦、更には対機雷防衛艦が在る。

黒海艦隊艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習は、海軍総司令官の総指揮下の海軍演習の訓練の枠組みで実施される。

ロシア連邦軍の訓練計画に沿って、2022年1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。
各々の演習は、地中海、北海、オホーツク海大西洋北東部及び太平洋で行なわれる。

合計で140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人の活動への参加が計画されている。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。


黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]

先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]

次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]


演習は1月31日までに完了し、20隻以上の参加艦船はセヴァストーポリ港ノヴォロシースク港へ帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]

その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航しました。

記事中では具体的な艦名には触れられていませんが、公表された動画を見る限り、今回は黒海艦隊旗艦親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」も出航しています。
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