最新コルベット「ボイキー」の国家試験が始まった

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【「見えない」コルベット「ボイキー」はバルト艦隊で国家試験を開始した】
モスクワ、3月15日-ロシア通信社ノーボスチ
最新コルベット「ボイキー」乗組員は、バルト艦隊のバルチースク海軍基地の担当ゾーンにおいて国家受領試験を開始した。
金曜日、西方軍管区・バルト艦隊の広報サービス・情報供給課長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は発表した。
「コルベット"ボイキー"乗組員は、バルト海における国家受領の海洋部門である航海試験を開始しました。
工場の納入チーム代表は、コルベット乗組員及び国家受領委員会のメンバーと合同でコルベットの機動及び速力試験、同艦の全ての装置、システム、ユニット、兵器、航海装置、電子機器の点検作業を実施します」
マトヴェーエフは伝えた。
「見えない」コルベットの国家受領航海試験は今月に実施されるとバルト艦隊の代理人は指摘した。
プログラムの海洋部門が完了した時点で国家受領試験の第2部が開始される。
「セーヴェルナヤ・ヴェルフィにおいて、専門技術者と国家委員会により、コルベットの機器と全ての使用可能な手段の全体的な状態が評価され、機器及び装置の検印が実施されます。
同艦の乗組員にはZIPセット(交換用部品、工具、消耗品と資材)が引き渡され、コルベットの作業は仕上げられます」
マトヴェーエフは話した。
発注者による受領引渡証書への署名が行なわれた後、同艦は海軍旗を掲揚し、コルベットはバルト艦隊の編制へ加入すると彼は付け加えた。
「ボイキー」は3隻目のプロジェクト20380コルベットであり、近海ゾーンにおける行動と水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海上上陸作戦において海洋揚陸部隊を砲撃支援する為に設計されている。
建造に当たり、「ステルス」技術が使用された。
(2013年3月15日11時59分配信)
[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水したプロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2012年10月、100mm砲を搭載しないままで航海試験を始めました。
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]
[最新コルベット「ボイキー」、2012年末に就役?]
当初は2012年末にロシア海軍へ引き渡される計画となっておりましたが、100mm砲の納入が遅延した為も有り、引き渡しは翌年(2013年)に延期されました。
納入が遅延していた100mm砲は、2013年1月中旬にようやく設置されました。
[新世代コルベット「ボイキー」に100mm砲が設置された]
2013年2月初頭、バルト艦隊主要基地バルチースクへ到着しました。
[最新コルベット「ボイキー」はバルチースクへ到着した]
2月中旬、工場航海試験を継続する為、バルチースク基地を出港しました。
[最新コルベット「ボイキー」は航海試験を再開した]
更には、A-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲の射撃試験も実施されました。
[最新コルベット「ボイキー」は初めて100mm砲を撃った]
3月1日、Ka-27PL対潜ヘリコプターが初めて着艦に成功しました。
[最新鋭コルベット「ボイキー」にKa-27対潜ヘリが初着艦した]
そして今日(3月15日)、バルチースク沖で国家受領航海試験が始まりました。

今回の記事によると、国家受領航海試験は3月末まで続けられ、その後、「ボイキー」はサンクト-ペテルブルクの造船所へ戻り、艦の全ての機器を再点検し、問題が無ければロシア海軍へ引き渡されるとの事です。
順調に行けば、コルベット「ボイキー」は2013年4月中にロシア海軍へ就役するでしょう。
「ボイキー」は、先に就役した同型艦「ステレグーシチー」、「ソーブラジテルヌイ」と同様にバルト艦隊へ配備されます。
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