ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2022年2月12日5時0分配信
【太平洋艦隊海上航空隊の対潜航空機Il-38は演習中に機雷源の敷設を実施した】
太平洋艦隊海上航空隊の対潜航空機Il-38及びIl-38Nは、アヴァチンスキー湾での演習中に機雷源の敷設を実施した。
早朝に飛行士は、駐留飛行場から仮想敵潜水艦の捜索へと離陸し、海上偵察を実施し、電波位置測定ステーション(レーダー)及び水中音響捜索手段(ソナー)を使用した水中目標の捜索を行なった。
指定海域で対潜航空機は、仮想敵艦の展開と仮想敵潜水艦の行動の可能なルート上への航空機雷源の敷設を行なった。
「敵」潜水艦の合同捜索へ取り組む為、3機の対潜航空機Il-38と1機のIl-38Nが関わった。
仮想敵潜水艦の役割は、太平洋艦隊の潜水艦が演じた。
ロシア連邦軍の訓練計画に沿って、2022年1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。
演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍と航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。
演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。
各々の演習は、地中海、北海、オホーツク海、大西洋北東部及び太平洋で行なわれる。
合計で140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人の活動への参加が計画されている。
ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しており、既に他の3艦隊は海上での演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
太平洋艦隊も日本海とオホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]
翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]
一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]
その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省の『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]
2月10日にはオホーツク海で中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]
2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]
2月12日朝にはカムチャツカ半島のエリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊の対潜哨戒機Il-38とIl-38Nがアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。
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