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バルト艦隊のフリゲート「ネウストラシムイ」はアデン湾へ行く

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区広報サービス発表
2013年3月15日17時48分配信
【警備艦「ネウストラシムイ」は遠距離航海の準備を終えた】

バルト艦隊警備艦「ネウストラシムイ」乗組員は、遠距離航海の準備を終えた。
近い内に、彼らはアフリカの角水域で民間船舶航行の安全を保障する任務を遂行する。

現在、「ネウストラシムイ」は、バルト艦隊及び西方軍管区司令部の代表者から成る作業委員会により、艦及び乗組員の遠距離大洋航海の準備状態の点検を受けている。

準備が整えば同艦は海洋へ出航し、大西洋、地中海、スエズ運河を通過してアデン湾へ移動し、民間船舶航行の安全保障任務の遂行を開始する。

数ヶ月間に渡って続けられる航海中に同艦は一連の外国の港への訪問や業務寄港を実施する。

同艦の遠距離航海の準備には、乗組員の長時間の緊張した作業が含まれており、バルト艦隊の基地及びバルト海の戦闘訓練射爆場における充分な訓練が行なわれた。

乗組員は複合戦闘訓練を実施し、高射ミサイル複合体を使用した仮想敵の空中攻撃手段への反撃、艦を持続する為の対策訓練(ダメージコントロール)、対潜防衛、艦載ヘリコプターとの連携を仕上げた。
司令部要員は、部下を管理する技量を確保し、海軍歩兵分隊は民間船の臨検活動に習熟した。

来たるべきバルト艦隊警備艦アフリカの角水域への航海は、(同艦にとっては)3度目である。
警備艦「ネウストラシムイ」の最初の対海賊航海は2008年末から2009年初頭に掛けて遂行され、同艦の乗員は、ロシア海軍の現代史において初めてアデン湾水域でロシア及び外国船の航行の安全の保障に直接関わった。

同艦の第2の(アデン湾への)航海は2010年に行われた。
その後、警備艦「ネウストラシムイ」は海洋に144日滞在した。
この期間中に同艦は22000海里以上を航行し、外国の港へ3度の業務寄港を遂行し、7つの船団の28隻の民間船・総トン数130万トンを先導した。

警備艦が先導した船の乗員496名の内、ロシア連邦市民は183名だった。
ロシア海軍将兵の任務遂行中に7名の海賊容疑者を拘留した。


プロジェクト11540警備艦「ネウストラシムイ」は、1993年1月24日にロシア海軍へ就役しました。

就役前の「ネウストラシムイ」(1991年11月)
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記事中で触れられていますが、警備艦「ネウストラシムイ」は、2008年秋にロシア海軍で最初のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]

そして2010年初頭、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第6次ソマリア遠征]

2010年2月5日にはソマリア海賊7名を拘留しました。
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊拘留]
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊を拘留(RIAノーボスチ)]


2012年7月から9月に掛けて北方艦隊大型揚陸艦と共に地中海へ派遣されました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]

その後、オーバーホールが行なわれました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する]

その後、バルト海で戦闘訓練を行ない、三度アデン湾へ派遣される事になりました。


現在、アデン湾では、北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とするロシア海軍第15次海賊対処部隊が民間船の護衛を行なっています。
[ロシア海軍第15次海賊対処部隊はアデン湾を西へ向かう船団を護送する]

太平洋艦隊から派遣されたロシア海軍第14次海賊対処部隊は、ウラジオストクへの帰路に就いています。
[ロシア海軍第14次海賊対処部隊は帰路に就いた]

ロシア海軍は、今後もアデン湾(ソマリア沖)での海賊対処任務を継続します。
[ソマリアでは5つの海賊団が活動している]
[ロシア海軍はソマリア沖海賊対処任務を続ける]
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