fc2ブログ

ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した

22-0214g.jpg
22-0214h.jpg
『タス通信』より
2022年2月14日19時16分配信
【ロシア軍は黒海で仮想敵潜水艦を捜索する演習を実施した】
セヴァストーポリ、2月14日/タス通信

黒海艦隊海上航空隊独立混成航空連隊の飛行士と対潜艦の乗組員は、黒海で仮想敵潜水艦を捜索、追跡する合同演習を実施した。
月曜日の黒海艦隊広報サービスの声明では、こう述べられた。

「演習には、水陸両用機Be-12とヘリコプターKa-27PLが参加しました。
これらの乗員は小型対潜艦と連携し、電波水中音響ブイと他の水中音響装置の助力の下で潜水艦の合同捜索を行ないました」
艦隊
は発表した。

演習の枠組みにおける主な課題は、遠距離及び近距離での潜水艦の捜索、絶え間ない追跡、仮想破壊、そして更には水中目標の操艦に関するデータの組織的な絶え間ない交換である事が説明された。
現実的な戦術状況を作り出す為、黒海艦隊潜水艦の内の1隻が仮想敵の役割を演じた。

演習は、ロシア連邦海軍総司令官の総指揮下の大規模海軍演習の準備の枠組みで実施されたと付け加えられた。

以前、2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習がロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれると発表された。
演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。


黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]

先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
22-0126p.jpg
22-0126q.jpg
22-0126r.jpg
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]

次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
22-0127a.jpg
22-0127b.jpg
[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
22-0128b.jpg
22-0128d.jpg
22-0128e.jpg
22-0128f.jpg
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]


演習は1月31日までに完了し、20隻以上の参加艦船はセヴァストーポリ港ノヴォロシースク港へ帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]

その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月14日、クリミア半島カーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。

黒海艦隊潜水艦1隻(おそらくは「ロストフ・ナ・ドヌー」「スタールイ・オスコル」「ヴェリキー・ノヴゴロド」の内の1隻)が「敵役」を務めました。
関連記事
スポンサーサイト