ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はクリミア半島周辺海域で砲撃戦訓練を実施した
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年2月15日5時16分配信
【黒海艦隊の艦は仮想敵潜水艦を破壊した】
シンフェローポリ、2月15日-ロシア通信社ノーボスチ
黒海艦隊の艦は黒海での演習中に砲撃戦闘を実施し、仮想敵潜水艦を破壊した。
黒海艦隊情報供給部は発表した。
「黒海艦隊の艦は、黒海の戦闘訓練射爆場で始まった演習中に、海上砲撃戦闘の実施、仮想敵潜水艦の破壊、そして更には海上移動中の艦船支隊の対空防衛の為の行動へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。

海上での戦術操艦に加え、艦の乗組員は、クリミア半島沿岸、艦隊部隊の駐留所、更には海上交通線及び海上経済活動海域の防衛の問題へ取り組んだ。
演習には、黒海艦隊及び他のロシア艦隊の様々なクラスの30隻以上の戦闘艦:フリゲート、警備艦、小型ロケット艦、ロケット艇、揚陸艦、小型対潜艦、更には対機雷防衛艦が関わると艦隊は伝えた。
黒海艦隊の艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習は、海軍総司令官の総指揮下の海軍演習の訓練の枠組みで実施される。
2022年のロシア軍の訓練計画に沿って、1月~2月に全ての艦隊の担当ゾーンにおいてロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で一連の演習が行なわれる。
演習は、ロシア領に隣接する海域を対象とし、各々の演習は、地中海、北海、オホーツク海、大西洋北東部及び太平洋で行なわれる。
それには140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が参加する。
ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋や地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。
黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]
先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]
次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]
1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]
演習は1月31日までに一旦完了し、20隻以上の参加艦船もセヴァストーポリ港とノヴォロシースク港へ一旦帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]
その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]
2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港とノヴォロシースク港から出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]
2月14日、クリミア半島のカーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊の水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」と艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]
同日、黒海艦隊の救助船「コムーナ」(1915年7月14日就役)は、搭載するバチスカーフAS-28と共に潜水艦の救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは黒海で潜水艦救助訓練を実施した]
2月15日、黒海艦隊の艦船部隊はクリミア半島周辺海域で海上砲撃戦や対潜戦闘、対空戦闘などの洋上訓練を行ないました。
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