ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦4番艦と5番艦のプレートカットが始まった
- カテゴリ:プロジェクト677ラーダ潜水艦




『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年2月15日7時45分配信
【『アドミラルティ造船所』は第4と第5の「ラーダ」型潜水艦の建造へ着手した】
『アドミラルティ造船所』の専門家は、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の第3及び第4の生産艦(4番艦と5番艦)の船体を形成する為のプレートカットへ着手した。
『Sudostroenie.info』は同社広報サービスの声明を伝えた。
『アドミラルティ造船所』の代理人は、「ラーダ」型潜水艦のこのペアの建造契約は、2019年6月にフォーラム『アルミヤ』の枠組みにおいてロシア連邦国防省と署名した事を想い起こした。
プロジェクト677潜水艦のトップ「サンクトペテルブルグ」は2010年から北方艦隊で試験運用に在り、それは2017年初頭までの完了が計画されていたが、実現しなかった。
2020年4月、それは近代化を行なう為に『クロンシュタット海洋工場』へ到着した。
2021年9月下旬、潜水艦の試験運用の完了が発表された。
「クロンシュタット」は「ラーダ」型潜水艦の最初の生産艦であり、『アドミラルティ造船所』で2005年に起工されたが、建造は凍結され、再開されたのは2013年になってからだった。
2018年9月、潜水艦は進水した。
2021年10月、ディーゼルエレクトリック潜水艦は2022年に海軍への引き渡しが計画されている事が知られるようになった。
『アドミラルティ造船所』では、第3のプロジェクト677潜水艦~「ヴェリーキエ・ルーキ」の建造が続けられている。
プロジェクト677「ラーダ」型ディーゼルエレクトリック潜水艦は第4世代通常動力潜水艦に属する。
それは、潜水艦及び水上艦との戦闘、潜在敵の沿岸施設の撃破、機雷源の敷設、特殊用途部隊及び貨物の輸送の為に意図されている。
「ラーダ」の騒音レベルは著しく低い。
プロジェクト677「ラーダ」潜水艦の排水量-1765トン、船体長-66.8メートル、幅-7.1メートル。
水中速力-21ノット、潜航深度-300メートル、自立航行期間-45日、乗組員-36名。
ディーゼルエレクトリック潜水艦は6門の533mm魚雷発射管を装備する。
弾数-魚雷18本。

[プロジェクト677ラーダ潜水艦 ]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
ロシア海軍の第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に納入され、同年5月8日に就役しました。
しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。
その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦と3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2005年7月28日に起工された2番艦「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]
2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。
[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]
これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]
一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、2013年10月に北方艦隊へ転属しました。

[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]
「サンクトペテルブルク」は近代化改装を行なう為、2020年4月下旬にクロンシュタットへ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはクロンシュタットへ到着した]
その後に近代化改装を終えて復帰し、2022年2月には初めて地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された]
建造が再開された2番艦「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]
「クロンシュタット」は、2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

2021年12月から洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの最初の洋上試験は完了した]
「クロンシュタット」のロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]
その後、新たな「ラーダ」は発注されていませんでしたが、2019年6月27日、軍事技術展示会『アルミヤ-2019』の会場において、プロジェクト677「ラーダ」2隻(4番艦と5番艦)の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]
この新規契約分2隻(4番艦と5番艦)は2022年の起工が予定されています。
[2022年にロシア海軍のラーダ級潜水艦2隻が起工される]
そして2022年2月中旬、『アドミラルティ造船所』は、4番艦と5番艦の船体のプレートカットを開始しました。
2022年中には正式に起工されます。
この他、プロジェクト677潜水艦1隻(6番艦)の建造契約が2020年8月25日に軍事技術展示会『アルミヤ-2020』の会場で締結されています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦1隻とラーダ級潜水艦1隻の建造契約が締結された]
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