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重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年2月15日13時43分配信
【北方艦隊はバレンツ海で演習を開始した】
モスクワ、2月15日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊は、ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」を含む約20隻の艦が参加し、外国の潜水艦の捜索へ取り組む演習をバレンツ海で開始した。
艦隊広報サービスは報道機関へ伝えた。

「バレンツ海で北方艦隊多種部隊は、北方艦隊司令官・ロシア英雄アレクサンドル・モイセーエフ大将指揮下で、2022年のロシア連邦軍訓練計画に沿って行なわれる計画演習の実行へ着手しました」
北方艦隊
は話した。

彼は説明した「バレンツ海の演習には合計20隻の北方艦隊の艦と支援船が関わり、更に演習には北方艦隊の航空・防空軍の10機以上の飛行装置も参加します」

広報サービスが指摘したように、計画演習の枠組みで「注視の欠如を点検し、外国の潜水艦の捜索、バレンツ海エリアの船舶航行と、その上空の飛行機の飛行の監視を確立する活動」へ取り組む。

バレンツ海では特に、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、他の戦闘艦原子力潜水艦ディーゼル潜水艦、支援船が行動する。

海上演習の総目的は、世界の大洋におけるロシアの国益の保護、そして更に海上および大洋方向からの軍事的脅威への対抗の為の行動への北方艦隊部隊の取り組みに在る。

更に、仮想敵艦グループの撃破の為の北方艦隊の艦と航空機の合同戦闘訓練演習の仕上げが盛り込まれている。
「艦は、砲兵器、対潜兵器、電波電子戦闘手段を使用する海上目標と空中目標への射撃を実施します」
艦隊
は話した。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

北方艦隊では、1月26日未明にフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「イワン・グレン」などがバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を開始した]

1月27日には小型対潜艦「ブレスト」(199、1988年11月9日就役)と「スネシュノゴルスク」(196、1994年11月17日就役)がバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を行ないました。
対潜戦闘訓練の敵役は、北方艦隊潜水艦B-800「カルーガ」(1989年9月30日就役)が務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦ブレストとスネシュノゴルスクはバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海で砲撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

1月30日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」セヴェロモルスク基地の対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはセヴェロモルスク基地の対空防衛戦闘訓練を実施した]

2月2日には基地掃海艦「エリニヤ」(607、1986年10月31日就役)と「ソロヴェツキー・ユンガ」(654、1988年6月10日就役)がバレンツ海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の基地掃海艦エリニヤとソロヴェツキー・ユンガはバレンツ海で戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊の演習参加艦船は一旦帰投していたようですが、その後、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする約20隻の艦船が出航し、2月15日に再びバレンツ海で演習を開始しました。


なお、バレンツ海で演習を行なう部隊とは別に、現在、地中海東部にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」などの北方艦隊の艦船が派遣されています。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]
「ラーダ」級潜水艦「サンクトペテルブルク」も就役以来初めて地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された]
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