地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年2月17日5時0分配信
【翼の下に「暴風」を抱いて:Tu-22M3は地中海上空域への習熟へ着手した】
航空機Tu-22M3は滑走路で順番を待っている。
遠距離航空隊のロケット爆撃機は地中海の哨戒へと去る。
重ロケット搭載機は速度を上げ、そのエンジンの轟音で飛行場の空気を引き裂く。
そして100トンの戦闘用航空機は不意に容易く地面から離れ、1分後に尖ったシルエットは空中へ消えた。
爆撃機の直ぐ側で戦闘機が高空へ上がった。
海上航空隊のSu-30SMは、地上或いは水上の目標へ自身で上手に対処できるが、今日、汎用戦闘機は、天上の重量級機Tu-22M3の援護に過ぎない。
既に雲の下で彼らは再編成され、その後、戦闘隊列へ移行する。
速度は低く、高度は、外国艦の詳細な細部を見る事が出来る。
軍の舷側番号を持つ必要以上に好奇心が旺盛な船乗りは、この数日間に地中海で行なわれるロシア海軍の演習へ引き寄せられる。
覗き見は良くない事を思い出させ、乗組員が接近する気を無くす為、ロシアの航空機は、自身とその兵装を示す必要が有る。
彼らは、その翼の下に「暴風」(ブーリャ)を搭載する。
そして、これは全くの比喩では無く、超音速対艦ミサイルKh-22の第2の名前である。
航空哨戒ルートは数時間しか掛からないが、毎日数回の離陸が計画されている。
「遠距離」航空機は前日にフマイミーン飛行場へ到着した。
1500キロメートルの飛行ですら、彼らが今日の場所を占める事を妨げなかった。
このように、少し地上で休養し、再び空へ行く。
「飛行は正常に行なわれました。
フマイミーン飛行場での航空機材の整備の為、エンジニア技術要員と地上試験手段の一部が移転しました。
乗員は、与えられた任務を遂行する準備を完全に整えております」
Tu-22M3機長ピョートル・イワノフは述べた。
海上飛行の為、軍飛行士は特別な訓練を行なう義務がある。
このような、単一の目標物を欠く数百キロメートルの海面周囲の領域の哨戒は、簡単な事では無い。
このような戦闘任務を遂行する為、海上航空隊が作成された。
戦闘機Su-30SMは、海上での作業の為に特別に開発されたわけでは無いが、この理想にとっては適任である。
機動性は、あらゆる天候下で空中の利点を失う事は無い。
「海上航空隊の飛行士にとって、空と海が違うのは、色だけと言えます。
残りの任務は同じままです。
そして海上航空隊の飛行士は、あらゆる海で全ての任務を経験済みです。
加えて、我々は若い飛行要員をここへ連れて来て、彼らの飛行を行ない、シリア・アラブ共和国地域に精通し、更に地中海での飛行経験も積みました。
従いまして、若い飛行時は全ての艦隊で訓練を行なっており、我々は全ての海上及び大洋ゾーンに慣れます」
ロシア海軍海上航空隊司令官アンドレイ・パホーモフは話した。
パイロットの為の演習任務は毎日変更されるが、その主なものは常に優先される。
これは、様々な種類の部隊の合同作業の技量の開発である:例えば、海軍の戦闘機と哨戒中の航空宇宙軍の爆撃機。
しかし、この地域における必要以上に好奇心が旺盛な他国の艦が想い起こされる~ロシアは真剣に長い間、これらの沿岸と海上、上空に住み着いている。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年2月18日5時1分配信
【深海での潜水艦の探知:地中海の海軍演習において航空隊はどのように作業しているのか】
重量級のTu-22M3は空中へ上がり、地中海へ進路を取る。
海岸線までは数キロメートルあり、空中哨戒ゾーンはそこから始まる。
ツポレフ設計局の戦闘トラックは、航空母艦全体の破壊が可能なミサイルを胴体下に搭載する。
対艦ミサイルKh-22は巨大な破壊力を持つ。
フマイミーン航空基地からの3キロメートルの「離陸」は、轟音のタービンを冷やす時間も無い。
発進のスケジュールは分単位で予定されている。
天空へのアスファルト-コンクリートの道路は、最近に再建が行なわれ、全長が増加し、より強度が増し、技術的に進歩した。
「着陸は、より安全になりました。
更に、良好なコンクリートの覆いは、滑走中の優れた制動条件を保障し、制動システムと空気圧のリソースを増加させ、緊急制動の使用は最小限に抑えられます」
Tu-22M3機長チムール・ファイズリンは話した。
4枚のプロペラの刃で第5の大洋の空気を切り裂き、Il-38は離陸する。
その誘導魚雷と対潜爆弾は深海の目標への到達が可能であり、潜水艦にとっては厄介である。
天空には飛行隊、海上には戦隊が在る。
戦闘飛行士と軍事船員は、共に仮想敵の潜水艦及び艦の捜索を行なう。
これは、地中海の海軍演習の主な任務の内の1つである。
電子発射を行なう事により目標が発見される。
ここでは、コンピュータゲームのように、敵が発見され、実際に弾薬を消費する事無く仮想破壊される。
戦闘艦支隊はバランスの取れた隊列へと進み、地中海の彼らの広場を完全に監視下に置いている。
深海のモニタリングの為の自身の装置に加え、我々の艦隊は、更に艦上航空隊を持っている。
対潜ヘリコプターKa-27PLは、その水中音響複合体で水中空間をスキャンし、艦支隊の形跡が有るのか否かを偵察できる。
合計で地中海の演習には、太平洋艦隊、北方艦隊、黒海艦隊のほぼ20隻の戦闘艦が参加している。
我々の誇らしげに翻る聖アンドレイ旗は、西側諸国の海軍の艦の指揮官に休息を与える事は無い。
ロシア海軍グループは、絶え間ない存在のNATO部隊の注視下で行動している。
西側は、我々の艦隊が、何時も海上が平和なままである事を保障する為だけに、そこに存在しているという事を理解しようとはしない。
ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋や地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と支援船(救助曳船SB-406と中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される北方艦隊艦船部隊と、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船部隊は、2022年2月初頭に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]
ロシア海軍の地中海東部演習へ参加する為、ロシア航空宇宙軍の戦闘機MiG-31K(極超音速ミサイル「キンジャール」搭載)と超音速爆撃機Tu-22M3(対艦ミサイルKh-22搭載)がシリアのフマイミーン飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍の地中海演習へ参加するロシア航空宇宙軍の戦闘攻撃機MiG-31Kと陸上攻撃機Tu-22M3はシリアへ到着した]
2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
現在、地中海東部に展開するロシア海軍の艦船は18隻程度なので、その大半が参加しているようです。
現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在

中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在

小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】
海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在

対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在
[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「サンクトペテルブルク」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
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