ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2022年3月に地中海東部を去る

『タス通信』より
2022年2月18日9時32分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は3月に地中海での戦闘当直を完了する】
モスクワ、2月18日/タス通信
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、今年3月に地中海での戦闘任務の遂行を完了し、登録港~ウラジオストクへの航海へと向かう。
『タス通信』は海軍分野の情報提供者より伝えられた。
「3月に太平洋艦隊旗艦・ロケット巡洋艦ワリャーグと大型対潜艦アドミラル・トリブツは、その地中海での戦闘当直を完了し、ウラジオストクへ向かいます」
対談者は話した。
彼によると、帰路で太平洋艦隊艦船支隊は、セーシェル諸島共和国を業務訪問する。
寄港は、国際軍事協力のラインで用意される。
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」は、地中海東部のロシア海軍演習へ参加している。
この演習には更に、北方艦隊と黒海艦隊の何隻か~ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」と「アドミラル・グリゴロヴィチ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と支援船、そして更にはロシア航空宇宙軍の30機以上の飛行装置も関わっている。
太平洋艦隊艦船支隊は、2021年12月29日にウラジオストクから地中海へ向かった。
航海指揮官は、太平洋艦隊水上艦連合部隊参謀長アナトーリー・ヴェリチコ1等海佐である。
戦闘勤務へ就く場所への遠距離航海中、太平洋艦隊の艦はセーシェル諸島を訪れる。
寄港は、有名な装甲甲板巡洋艦「ワリャーグ」のセーシェルのヴィクトリア港訪問105周年に合わせられる。
ロシア太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)は、2021年11月下旬からウラジオストクの艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールを開始し、12月中旬までに完了しました。
[ウラジオストクでロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグのオーバーホールが始まった]
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役/2016年7月再就役)は、2021年4月末から6月下旬まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは東南アジアへの遠距離航海からウラジオストクへ帰投した]
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」(1978年10月30日就役)は、2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。
[太平洋中央部(ハワイ諸島海域)の演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の支援船はウラジオストクへ帰投した]

2021年12月末(26日前後)、この3隻はセーシェル諸島への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはセーシェル諸島へ向かった]
艦船支隊の指揮官は、以前に黒海艦隊所属のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2016年3月11日就役)の2代目艦長(2016年2月~2018年8月)を務め、今は太平洋艦隊の第36水上艦師団参謀長アナトーリー・ヴェリチコ1等海佐です。

艦船支隊は12月29日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年1月4日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
2022年1月11日にマラッカ海峡を通過してインド洋へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはマラッカ海峡を通過してインド洋へ入った]
1月13日にインド南西部のコーチ港へ寄港しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインドのコーチ港を訪れた]
1月14日にインド海軍とのPASSEX(Passing Exercise、編隊航行訓練)を行ないました。



その後にコーチ港を去り、1月18日にイランのチャーバハール港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはイランのチャーバハール港を訪れた]


太平洋艦隊艦船支隊は、オマーン湾で1月18日から22日まで実施されるロシア・中国・イランの3ヶ国合同海軍演習『CHIRU-2022』へ参加しました。
[オマーン湾でロシア・中国・イランの3ヶ国合同海軍演習が始まった]
[オマーン湾でロシア・中国・イランの3ヶ国合同海軍演習『CHIRU-2022』が実施された]
その後にイランを去り、1月25日にアラビア海西部で中国海軍との合同演習『平和の海-2022』へ参加しました。
中国海軍からは、052D型駆逐艦「烏魯木齊」(ウルムチ)と903A型補給艦「太湖」(タイフー)の2隻が参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍はアラビア海西部で合同演習『平和の海-2022』を実施した]
その後、太平洋艦隊艦船支隊は地中海へ向かい、2022年2月2日にスエズ運河を通過して地中海東部へ入りました。
2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まり、当然ながら太平洋艦隊艦船支隊も参加しています。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]
太平洋艦隊艦船支隊は2022年3月まで地中海東部に滞在し、その後、ウラジオストクへの帰路に就きます。
帰路の途中でセーシェル諸島を訪問します。
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