ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年2月26日0時18分配信
【水上と空中で:地中海におけるロシア連邦海軍の大規模演習の映像】
海軍の20隻以上の戦闘艦艇と支援船、更には海上航空隊とロシア連邦航空宇宙軍の飛行装置が参加した地中海東部の大規模演習は完了した。
大規模演習の評価は、空中からのみ可能であった。
艦は戦闘編制で並んだ。
軍事船員の用語では、これを「海上隊列」と呼ぶ。
これは、水上でのみ要塞のように見える。
対破壊工作艇「ラプトル」、機雷掃海艦、巡洋艦、フリゲート、対潜艦が明確に指定された場所を占め、この隊列に接近し、攻撃する事は如何なる敵部隊でも不可能となる。
「艦には『隊列』の一員として行動する義務が与えられています。
タルトゥース港沿岸領域グループには、短距離対潜保護を提供する任務が有ります。
艦は敵潜水艦を破壊できる対潜兵器複合体を装備しております。
更に、許容距離で敵水上艦との戦闘を行ない、それに応じて敵が我々に対し兵器を成功裏に使用する方法は有りません」
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」艦長イーゴリ・トルバトフは話した。
「隊列」における大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」の場所は、右翼側に在る。
実際に、これは防衛の最前線である。
艦への潜水艦攻撃を撃退する訓練は、事実上毎日行われている。
大規模演習は、何ヶ月もの準備の頂点である。
訓練警報が鳴る。
艦の戦闘準備が発令される。
動作時間は零時間、零分。
総指揮所から運用が制御される。
艦のホルンを合図に、数分で乗組員は艦の配置表に沿って場所を占める。
主要任務は、目標を正確に決め、その接近を許さない事に在る。
演習中、仮想敵潜水艦は、如何なる場合でも破壊されなければならない。
空中からの戦闘隊列の援護は、海上航空隊の航空機により提供される~対潜機Il-38と多機能戦闘機Su-30SM。
演習の主な部分は、地中海東部の中立水域で実施された。
演習の全ての任務が遂行されれば、艦の編隊は単一の機関のように、整然かつ最大限迅速に方向転換し、タルトゥース港付近のシリア領海へ入る。
「艦の主な用途は、敵潜水艦と戦闘を行なう事です。
艦は世界の大洋の広大な空間で任務を遂行し、練習目的で毎日人員の訓練を行なっています。
ですが如何なる時でも、私共が申し上げているように、あらゆる戦闘任務を遂行する準備を整えております」
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」艦長イーゴリ・トルバトフは話した。
演習には、黒海艦隊、北方艦隊、太平洋艦隊の艦と支援船も参加した。
後者(太平洋艦隊)の地中海への移動には、ほぼ1ヶ月掛かった。
そして今や、彼らは世界の大洋で我々の国の利益を保護する為のロシア海軍の能力を単一編制で示している。
ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しました。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋や地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と支援船(救助曳船SB-406と中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される北方艦隊艦船部隊と、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船部隊は、2022年2月初頭に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]
ロシア海軍の地中海東部演習へ参加する為、ロシア航空宇宙軍の戦闘機MiG-31K(極超音速ミサイル「キンジャール」搭載)と超音速爆撃機Tu-22M3(対艦ミサイルKh-22搭載)がシリアのフマイミーン飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍の地中海演習へ参加するロシア航空宇宙軍の戦闘攻撃機MiG-31Kと陸上攻撃機Tu-22M3はシリアへ到着した]
2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
地中海東部演習には、ロシア航空宇宙軍のTu-22M3とMiG-31Kの他に、ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38(北方艦隊)と多用途複座戦闘機Su-30SM(黒海艦隊)も参加しています。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]
2月21日には北方艦隊から派遣された対潜哨戒機Il-38も参加する潜水艦捜索訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]
地中海東部演習は2月25日に完了しました。
現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在

中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在

小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】
海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在

対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在
[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「サンクトペテルブルク」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
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