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ロシア海軍地中海作戦部隊には5-6隻の戦闘艦が加わる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦海軍地中海グループは5-6隻の艦から成る】
モスクワ、3月17日-ロシア通信社ノーボスチ

地中海ロシア海軍グループは5-6隻の艦から成る。
日曜日、(ロシア)海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は発表した。

以前、セルゲイ・ショイグ国防相は、地中海におけるロシアの利益を保護する為、ロシア連邦海軍作戦部隊の独立管理部の創設が必要であると表明した。

「5-6隻の艦を地中海に常時展開させるべきであり、それは黒海艦隊司令部により管理されなければなりません」
チルコフ氏は、テレビ局『ズヴェズダー』の番組に出演し、こう話した。

彼は、基礎グループには1等艦、即ちフリゲート巡洋艦が加わると付け加えた。
また、その編制には保障船が含まれると提督は付け加えた。

総司令官によると、現在、部隊の規定文書の調整、グループの司令部組織の編成作業が行なわれている。

更にロシア連邦海軍総司令部は、必要な場合、我が国の指導部の指令により、太平洋及びインド洋常時展開作戦艦船部隊を創設するだろう-地中海のように。

「ソ連海軍の歴史において、私達はインド洋及び太平洋に戦隊を有していた経験があります。
どうしても必要な場合、我々は、国防省指導部、政府、大統領に対し、更なる常時展開作戦部隊の創設を提案するでしょう」

海軍総司令官ヴィクトル・チルコフは、地中海に戦隊を創設する試みは、他の地域に拡大するのかという質問に対し、こう話した。
(2013年3月17日10時17分配信)


2013年1月下旬、ロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習黒海及び地中海東部で実施されました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]

その後、2013年2月に地中海作戦部隊創設の話が出てきました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊創設]

ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、3月上旬、既に地中海作戦部隊の編成作業は始まっていると述べています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊の編成作業は始まっている]

今回のチルコフ提督の発言ですが、提督が言う地中海作戦部隊を構成する「5-6隻の艦」とは、水上戦闘艦を指しています。

この他に各種保障船(給油船、救助曳船など)を含めると、地中海作戦部隊は計10隻になるという事です。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は10隻の艦船から成る]

チルコフ提督によると、この「5-6隻の艦」は、フリゲート巡洋艦になるとの事です。

現在、ロシア海軍北方艦隊、黒海艦隊に在籍する「巡洋艦」は、この4隻です。
(バルト艦隊巡洋艦は居ない)

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(北方艦隊)
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重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(北方艦隊)
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(北方艦隊、セヴェロドヴィンスクでオーバーホール中)
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親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
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「フリゲート」は、バルト艦隊「ネウストラシムイ」型警備艦2隻や、厳密には「フリゲート」ではありませんが、北方艦隊「ウダロイ」型大型対潜艦を指しているのでしょう。

そして、近い将来に黒海艦隊へ配備される予定のプロジェクト11356R/Mフリゲート(3隻建造中、更に3隻起工予定)、現在の所3隻が建造中のプロジェクト22350フリゲート地中海作戦部隊に参加する事になるでしょう。

更には、ヘリコプター空母「ミストラル」級も。
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