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【珍説】ロシア海軍艦船の津軽海峡通過は「日本けん制」「日本への脅し」

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2022年3月10日、ロシア海軍太平洋艦隊所属艦船10隻が津軽海峡を西進して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年3月11日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

ウダロイI級駆逐艦(548):大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
ステレグシチー級フリゲート(333):コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」
ステレグシチー級フリゲート(335):コルベット「グロームキー」
ステレグシチー級フリゲート(339):コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」
ステレグシチーII級フリゲート(337):コルベット「グレミャーシチー」
グリシャV級小型フリゲート(323):小型対潜艦「メチェーリ」
グリシャV級小型フリゲート(390):小型対潜艦「コレーエツ」
アルタイ改級補給艦:中型海洋給油船「イジョラ」
イゴリ・べロウソフ級潜水艦救難艦:救助船「イーゴリ・べロウソフ」
ソルム級航洋えい船(MB-99)


『インテルファクス』極東ニュースより
2022年3月11日4時4分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海と日本海での演習を終えてウラジオストクへ戻る】


この10隻を含むロシア太平洋艦隊の20隻以上の艦船は、2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で演習を行なう為、2021年2月1日にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

日本海での洋上演習後にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した]

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2月12日、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居た太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)が警告射撃を行ない、アメリカ原潜は退去しました。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]

このヴァージニア級原子力潜水艦は、2月12日に対潜哨戒機Il-38太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時に発見されたようです。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]

2月14日、太平洋艦隊艦船部隊オホーツク海(クリル諸島付近)で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海(クリル諸島付近)で対水上砲撃訓練を実施した]

2月16日にはコルベット「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2021年12月25日就役)がオホーツク海で海上戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で海上戦闘訓練を実施した]

翌2月17日、コルベット「グロームキー」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、オホーツク海で対空防衛戦闘訓練を行ない、小型ロケット艦「イネイ」(418、1988年2月19日就役)が発射した対艦ミサイル「マラヒート」高射ミサイル「リドゥート」A-190-01 100mm砲により撃墜しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で対艦ミサイルを撃墜した]

その後、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」短距離艦対空ミサイル「キンジャール」を海上標的へ発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はオホーツク海の演習において対空ミサイルを水上目標へ発射した]

2月下旬にオホーツク海(とその下の北海道)の天候が急激に悪化した為、演習参加部隊は2月20日夜までにペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ退避しました。
[オホーツク海で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は悪天候の為にペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ退避した]

天候回復後、2月24日に演習参加部隊はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港の沖(アヴァチンスキー湾)へ出航し、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「グレミャーシチー」は、機雷掃討訓練と捜索救助ヘリコプターによる救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はカムチャツカ半島沖で機雷掃討訓練を実施した]

2月25日にはフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港の対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港で基地防空訓練を実施した]

その後、太平洋艦隊艦船部隊ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港で物資を補給して3月1日に同港を出航し、3月2日にはカムチャツカ沖で沿岸への艦砲射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット4隻はカムチャツカ半島沿岸で艦砲射撃演習を実施した]

一方、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」艦上捜索救助ヘリコプターKa-27PSは、浮上している潜水艦へ直接に通信文を届けるという珍しい訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」の艦載ヘリコプターは潜水艦へ直接に通信文を届ける訓練を実施した]

なお、時期と場所から見て、この時、「マルシャル・シャーポシニコフ」艦載ヘリコプター日本の領空を侵犯した可能性が有ります。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年3月2日発表
【推定ロシア機による領空侵犯について】

3月3日にはフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」オホーツク海で対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はオホーツク海で対空防衛演習を実施した]

3月4日には、カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nと艦船部隊がオホーツク海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対潜哨戒機と共に対潜戦闘訓練を実施した]

その後、太平洋を南下して津軽海峡を通過し、日本海へ入りました。
オホーツク海での演習を終え、母港ウラジオストクへ帰港する為でしょう。

通常のパターンだと、オホーツク海で演習を行なった艦船は宗谷海峡を通過してウラジオストクへ戻るのですが、現在、オホーツク海には流氷が有り、同海域を横断して宗谷海峡へ行くのは事実上不可能となっております。
『日本海上保安庁・流氷情報センター』より
【最新の海氷速報】

宗谷海峡付近には流氷は有りませんが、オホーツク海の中央には流氷が有るので、同海域の横断は無理が有るでしょう。
【2022年3月のオホーツク海の海氷状況】
砕氷船(上記の砕氷船「カピタン・フレブニコフ」サハリンに常駐)を動員すれば不可能では無いでしょうが、その為には、まず砕氷船宗谷海峡からオホーツク海へ入り、中央の流氷を割って道を作りながらオホーツク海東部まで行く必要が有ります。
その間、演習参加部隊オホーツク海東部で待っていなければなりません。

そのような手間と暇を掛けるより、津軽海峡を通過した方が手っ取り早いでしょう。


今回のロシア艦船津軽海峡通過は、日本でも報道されています、が・・・

『時事ドットコム』より
2022年3月11日12時17分配信
【ロシア海軍10隻、津軽海峡通過 ウクライナ侵攻と呼応か―防衛省】
いや、ウクライナ侵攻は関係無いでしょ。


『NHK』ニュースより
2022年3月11日15時16分配信
【ロシア海軍の艦艇10隻 津軽海峡を通過 “日本けん制の可能性”】

日本けん制の可能性・・・
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>防衛省は、ロシア軍が日本周辺での活動を活発化させているとみて、航行の目的などを分析しています。
オホーツク海での演習を終えて母港ウラジオストクへ帰港する以外、何の目的が有るのでしょうか?
わざわざ「分析」するまでもなく分かる事ですが・・・



【グレンコ・アンドリーの2022年3月11日16時41分のツイート】
>明らかに日本への脅しです。
>「ウクライナの問題に関わるな」「制裁に加わるな」「おとなしくしろ」というメッセージです。


ただ単に演習を終えて母港へ戻るだけですが、「明らかに日本への脅し」って、何のジョークですか?

もうね、この件に関する日本での反応を見ると・・・
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