ロシア海軍バルト艦隊航空隊のヘリコプターMi-24はカリーニングラード州で地上攻撃訓練を実施した
- カテゴリ:ロシア海軍航空隊

『タス通信』より
2022年3月16日2時2分配信
【バルト艦隊のヘリコプター乗員は距離3キロメートルの地上目標を撃破した】
カリーニングラード、3月15日/タス通信
バルト艦隊海上航空隊の混成ヘリコプター連隊の10名以上の打撃ヘリコプターMi-24の乗員は、演習の枠組みで距離3キロメートルの地上目標を航空手段により撃破した。
火曜日に艦隊広報サービスは発表した。
「演習訓練飛行中、カリーニングラード州の航空射爆場で10名以上の打撃ヘリコプターMi-24の乗員は、航空手段を使用し、低高度及び中高度で距離500メートルから3キロメートルまでの仮想敵の車両の列、人員、堡塁を示す地上目標の撃破へ取り組みました」
広報サービスは指摘した。
戦闘動作での飛行中、ヘリコプター乗員は、航空爆弾P-50Tと2連装23mm速射砲GSh-23を内蔵する汎用機関砲コンテナUPK-23/250を使用し、単独或いはペアを構成して地上へ打撃を与えた。
「爆撃及び実地射撃の実施は、意図された任務を遂行する為の戦闘飛行士の技量水準の向上、海上航空隊を使用する戦術と方法の改善へと指向されました」
広報サービスは強調した。

ヘリコプターMi-24は、M.L.ミル記念モスクワ・ヘリコプター工場で作成され、このクラスのヘリコプターでは最も知られている1つである。
戦闘行動の準備及び実行の広範囲の任務を果たす為に意図されている。
ヘリコプターは、敵の装甲車両及び非装甲車両、小型車両、地上及び水上の敷地、低速及び低空の空中目標、そして更には、最前線及び戦術縦深で部隊の人員を破壊し、行進を行なう部隊及び敵の防御縦深での行動へ同行できる。
これに加え、Mi-24型ヘリコプターは、偵察及び監視の実施、地雷の敷設、射撃調整及び他の任務の遂行の為に使用できる。
バルト艦隊海上航空隊は、艦上対潜ヘリコプターKa-27、艦上輸送ヘリコプターKa-29、そして攻撃ヘリコプターMi-24、輸送ヘリコプターMi-8を保有しています。
[第396混成ヘリコプター連隊]
・第125独立ヘリコプター飛行隊:Mi-8、Mi-24
・第396独立艦上対潜ヘリコプター飛行隊:Ka-27 Ka-29
特に、ロシア海軍航空隊でMi-24が配備されているのはバルト艦隊のみです。
バルト艦隊のヘリコプターは、カリーニングラード州のドンスコエ飛行場に駐留しています。


第125独立ヘリコプター飛行隊は、元々は陸軍航空隊の第288独立ヘリコプター連隊(1976年12月20日創設、ウラジーミル市に駐留)の一部であり、当初はMi-8T輸送揚陸ヘリコプターを装備していました。

1977年3月、第288連隊は攻撃ヘリコプターMi-24の導入を開始し、1987年4月にはカリーニングラード州へ移転しました。
1980年2月からアフガニスタンでの作戦に従事し、9年間で延べ500名以上の将兵が派遣され、18名が戦死しました。
1986年5月にはチェルノブイリ原子力発電所事故への対処の為、同地へ派遣されました。
1990年の時点で第288連隊は3個飛行隊(Mi-24飛行隊2個、M-8飛行隊1個)編成でしたが、1991年12月のソヴィエト連邦解体後は兵力が削減され、2個飛行隊(Mi-24飛行隊1個、M-8飛行隊1個)編成になりました。
1995年にはチェチェン紛争へ派遣されました。
1997年12月にロシア海軍のバルト艦隊航空隊へ移管されました。
2002年7月1日付で第288独立ヘリコプター連隊は第125独立ヘリコプター飛行隊へ再編され、2003年3月1日までに再編作業を完了して戦闘当直へ復帰しました。
現在では、8機程度のMi-24VPを保有しています。
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