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セヴェロドヴィンスク造船所はロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクの洋上試験の準備を進めている

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『タス通信』より
2022年3月16日18時18分配信
【『セヴマシュ』は潜水艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」と「クラスノヤルスク」の海上での試験を準備している】
モスクワ、3月16日/タス通信

『セヴマシュ』は、プロジェクト955A「ボレイ-A」ロケット艦の第2の生産艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」プロジェクト885M「ヤーセン-M」原子力多目的潜水艦の第2の生産艦「クラスノヤルスク」白海への出航を開始する試験の準備を行なっている。
同社広報サービスは報道機関へ伝えた。

「艤装岸壁における全ての作業はスケジュールに沿って行なわれています。
試運転チームは艦の工場試験を準備しています。
原子力艦の試験には、『セヴマシュ』水上輸送作業所の船が同行します」
原子力水中巡洋艦「クラスノヤルスク」
の試運転責任者ミハイル・フェリャエフスキーの談話を広報サービスは引用した。

彼によると、現在、航海を開始する為の準備が積極的に進められている~塗装、機器の修理と点検の作業。

広報サービスは、ロケット艦は昨年に造船台での建造期間を完了した事を指摘した。
原子力艦の出渠式典は数ヶ月の差異で行なわれた。

原子力水中巡洋艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は、第4世代原子力艦・改善プロジェクト955A「ボレイ-A」(設計者~サンクトペテルブルク海洋工学中央設計局『ルビーン』)に属する。
プロジェクトは根本的に新しい技術的解決策が実現され、機器は改善され、物理的フィールドの水準は低下し、安全性は向上し、輸入代替の複合作業が実行された。
原子力水中巡洋艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」『セヴマシュ』で2014年12月26日に起工され、2022年1月11日に進水した。

「クラスノヤルスク」は、プロジェクト885M(「ヤーセン-M」)の2隻目の生産艦であり、それは2014年に起工された。
プロジェクト885M原子力潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により開発された。
プロジェクト885/885M潜水艦の基本兵装は、有翼ミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」である。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの6番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては3番艦)は、当初「クニャージ・スヴォーロフ」と命名される筈でした。
[ロシア海軍のボレイ級戦略原潜6番艦クニャージ・スヴォーロフは2014年12月に起工される]

2014年12月26日の起工当日、艦名は「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(大元帥スヴォーロフ)に変更されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜ゲネラリーシムス・スヴォーロフは起工された]



艦名の由来となったアレクサンドル・スヴォーロフは18世紀のロシア帝国の将軍であり、クニャージ(公爵)の称号を授けられ、「大元帥」にまで昇進しています。
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これまでにスヴォーロフ将軍の名前が付けられたロシア/ソ連海軍の艦は2隻有りました。

戦隊装甲艦「クニャージ・スヴォーロフ」
(1904年8月27日就役、1905年5月27日戦没)
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巡洋艦「アレクサンドル・スヴォーロフ」
(1954年2月18日就役、1989年12月15日除籍)
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今回の「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」で3代目になります。

2021年12月25日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は船台から出渠しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の戦略用途原子力水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは船台を出た]

「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2022年秋から洋上試験を行ない、2023年前半にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
就役後は、太平洋艦隊へ配備されます。
[最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは2023年前半にロシア海軍へ引き渡される]


プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの4番艦(プロジェクト「ヤーセン-M」としては3隻目)K-571「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

2017年1月下旬までに船体の水圧試験が終了しました。
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

2021年7月30日に進水しました。

[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]

進水後は造船所の岸壁で艤装工事が進められています。

「クラスノヤルスク」の洋上試験は2022年6月初頭の開始が予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2022年6月に白海で洋上試験を開始する]

「クラスノヤルスク」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。
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