ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦オジンツォボとゼリョヌイ・ドルはバルト海で対空戦闘訓練と対艦攻撃訓練を実施した
- カテゴリ:ロシア海軍バルト艦隊(2020年-)


『タス通信』より
2022年3月19日20時18分配信
【小型ロケット艦はバルト海でミサイル「カリブル」の演習を行なった】
モスクワ、3月19日/タス通信
小型ロケット艦「オジンツォボ」と「ゼリョヌイ・ドル」乗組員は、バルト海で仮想敵へミサイル複合体「カリブル」を使用する演習を実施した。
土曜日にバルト艦隊広報サービスは発表した。
艦隊が話したように、演習ゾーンでロケット艦の艦長は、その進路の変更を強いる為、仮想敵へ接近する命令を受けた。
「接近中、小型ロケット艦は、ミサイル兵器を使用する敵の仮想攻撃を受けました。
艦の対空防衛班は、対空兵器複合体パーンツィリ-Mと砲装置AK-630M-2ドゥエトの助力によりミサイル攻撃を撃退しました。
その後、小型ロケット艦のミサイル戦闘部門の要員は、高精度ミサイル複合体カリブル-NKにより敵艦を仮想破壊しました」
広報サービスは話した。
更に、発射は電子方式で行なわれた事が指摘された。
「バルト海で高精度兵器を使用する演習は、艦隊の部隊の戦闘訓練計画に沿って実施されました」
広報サービスは伝えた。
現在、バルト艦隊には、新旧合わせて16隻の小型ロケット艦/ロケット艇が配備されています。
この内の5隻は、2010年代後半以降に配備された新型艦(プロジェクト21631とプロジェクト22800)です。

[第36ロケット艇旅団]
・第1親衛ロケット艇大隊
プロジェクト1241ロケット艇R-129「クズネツク」、R-257、R-187「ザレチヌイ」、R-291「ディミトロフグラード」、R-293「モルシャンスク」、R-2「チュヴァシヤ」
プロジェクト22800小型ロケット艦「ムィティシ」、「ソヴィェツク」、「オジンツォボ」
・第106小型ロケット艦大隊
プロジェクト12341小型ロケット艦「ズイビ」、「ゲイゼル」、「パッサート」、「リヴェン」
プロジェクト21631小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の3番艦「オジンツォボ」は、2020年11月21日に就役しました。

[カラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
最近では、2022年1月下旬にバルト海で実施された演習へ参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦3隻はカリーニングラード州沖で対空射撃訓練を実施した]
3月上旬にも対空戦闘演習を行なっています。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦オジンツォボ、ゲイゼル、ロケット艇モルシャンスクはバルト海で対空戦闘訓練を実施した]
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の4番艦「ゼリョヌイ・ドル」は、ロシア内陸部ゼレノドリスクの『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で2012年8月29日に起工され、2015年4月2日に進水し、2015年12月12日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
2016年8月19日にはシリア領内のテロ組織「アル=ヌスラ戦線」の施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]
2016年10月にはバルト海へ回航され、10月末にバルト艦隊へ転属しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドル&セルプホフ近影]
「ゼリョヌイ・ドル」も2022年1月下旬にバルト海で実施された演習へ参加しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦3隻はカリーニングラード州沖で対空射撃訓練を実施した]
2022年3月19日、2隻の小型ロケット艦はバルト海で対空戦闘訓練と対艦攻撃訓練を行ないました。
- 関連記事
-
- ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはバルト海で対空戦闘訓練を実施した
- ロシア海軍バルト艦隊の水上艦はバルト海で砲撃戦訓練を実施した
- ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦オジンツォボとゼリョヌイ・ドルはバルト海で対空戦闘訓練と対艦攻撃訓練を実施した
- ロシア海軍バルト艦隊はバルチースクとクロンシュタットで対空防衛演習を実施した
- ロシア海軍バルト艦隊はカリーニングラード州で超音速地対艦ミサイル「バスチオン」の演習を実施した
スポンサーサイト