ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ツィクロンはアゾフ海へ入った


『MashNews』より
2022年3月19日22時52分配信
【疑いも無く:「カリブル」を持つ最新ロケット艦は初めてアゾフ海へ入った】
3月18日・金曜日、プロジェクト22800小型ロケット艦「ツィクロン」はケルチ海峡を通過してアゾフ海エリアへ入った。
これは目撃者の写真により証明されている。
同プロジェクト小型ロケット艦は、この海域へ初めて出現した。
現在、小型ロケット艦は国家試験を完了している。
『MashNews』記者は以前、「ツィクロン」について何度も話してきた:その作成者中央海洋設計局『アルマーズ』及びクリミアからの上院議員オーリガ・コヴィティディと話した。
今、ロシア海軍の艦のミサイル兵器の全ての弾薬の使用について話す事が出来る。
業界の情報提供者は強調した。
『MashNews』の対談者によると、ウクライナ特殊軍事作戦中、強力な打撃兵器を持つ比較的小さな戦闘水上艦の重要性は大幅に高まっている。
「ロシアの小型ロケット艦は、シリア作戦中にカスピ海エリアからの発射により、既に申し分なく自身を示しています」
彼は指摘した。
「今、私達は、特殊軍事作戦中の海軍の艦による高精度兵器の弾薬の戦闘使用について御話しする事が出来ます」
有名な「カリブル」の様々なモデルに加え、汎用艦載射撃複合体(UKSK)3S14は、「オーニクス」ファミリー及び極超音速の「ツィルコン」の使用が可能である。
公開情報によると、7つのロシア戦闘艦シリーズが汎用艦載射撃複合体を装備している。
その中には、プロジェクト1144ロケット巡洋艦、プロジェクト22350及び11356フリゲート、プロジェクト20385コルベット、プロジェクト11661ロケット艦、更にプロジェクト21631及び22800小型ロケット艦が在る。
「これに加え、戦闘状況でツィクロンの高射ミサイル-砲複合体パーンツィリ-Mの試験を行なう機会が提供される事も重要です」
小型ロケット艦「ツィクロン」は、ロシア海軍の為に起工された第4の「カラクルト」((2016年7月26日)であり、クリミアで建造されたこのタイプの最初の艦である。
建造-造船所は、ケルチのブトマ記念造船工場である。
「ツィクロン」は2020年7月24日に進水した。
2021年と2022年の境目に小型ロケット艦は航行試験を成功裏に完了し、国家試験へ着手した。
黒海艦隊の情報供給部長アレクセイ・ルリョフ2等海佐が2月初頭に話したように、「ツィクロン」の国家試験の海上部門は1ヶ月で完了する。
その後に艦の点検、検査整備、その他の手続きが計画されている。
[『MashNews』参照]
「カラクルト」は中央海洋設計局『アルマーズ』により設計され、設計主任はドミトリー・ツィムリャコフである。
小型ロケット艦の排水量-800トン、全長-67メートル、幅-11メートル、速力-30ノット、航続距離-2500海里、自立行動期間-15日。
小型ロケット艦の動力は完全なロシア製であり、3基のM-507D-1ディーゼルエンジンと3基のDGAS-315ディーゼル発電機が含まれる。
艦は、支隊及び戦闘艦グループの一員として、更には単独で海上ゾーンにおける任務遂行の為に意図されている。
プロジェクト22800小型ロケット艦は、高精度兵器(複合体「カリブル」)、高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」、近代化された76.2mm砲装置AK-176M、対破壊工作兵器、携帯式高射ミサイル複合体、そして更に現代的な制御複合体、電波技術兵装、無線通信、航法、電子電波戦闘及び対抗手段を装備する。
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦であり、ロシア国内の複数の造船所で建造されています。
(サンクトペテルブルクの『ペラ』造船所で4隻、クリミア半島のフェオドシヤ造船所で3隻、ケルチの『ザリフ』造船所で3隻、ゼレノドリスク造船所で2隻、コムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』で4隻)

小型ロケット艦「ツィクロン」は、クリミア半島のケルチ市に在る造船工場『ザリフ』で2016年7月26日に起工されました。
2020年3月末までに黒海艦隊で乗組員が編成されました。
[ロシア海軍黒海艦隊はブヤン-M級小型ロケット艦グライヴォロンとカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンの乗組員を編成した]
「ツィクロン」は2020年7月24日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンはケルチで進水した]
進水後は造船所の岸壁で艤装が進められました。

その後、ノヴォロシースク海軍基地へ回航され、各種試験が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦ツィクロンは洋上試験の準備を完了した]
12月上旬には本格的な洋上試験の為、セヴァストーポリへ回航されました。

[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ツィクロンは最終洋上試験の為にセヴァストーポリへ移動した]
その後、本格的な洋上試験が始まり、12月20日には砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ツィクロンは黒海で砲撃試験を行なった]
2022年1月14日までに洋上試験の第1段階(工場航行試験)が完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ツィクロンは2022年1月後半から最終洋上試験を開始する]
1月27日から最終洋上試験となる国家試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ツィクロンは最終洋上試験を開始した]
国家試験は2月末までに完了したようです。
3月17日、「ツィクロン」はセヴァストーポリから出航しました。


翌3月19日にはケルチ海峡を通過してアゾフ海へ入りました。
2022年2月24日の『ウクライナ特殊軍事作戦』開始後、ロシア軍は2月25日にアゾフ海沿岸のアゾフスコエへの上陸作戦を行なっています。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]


ロシア艦はビロサラウスカ・コサ沖からマリウポリを攻撃しています。

【アレクセイ・ジュラヴコ氏の2022年3月16日14時44分の投稿】
「マリウポリへの海上からの攻撃が始まりました。
ロシア艦はビロサラウスカ・コサ海域に位置しています」
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