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最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは2022年12月末にロシア海軍へ引き渡される

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『タス通信』より
2022年3月21日9時15分配信
【『統合造船業営団』はロケット艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」の海軍への引き渡し時期を予告した】
モスクワ、3月21日/タス通信

プロジェクト955A(コード名「ボレイ-A」)原子力水中ロケット艦の第2の生産艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は、2022年末までにロシア連邦海軍へ引き渡す。
『タス通信』は、ホールディングスの創立15周年を迎えた『統合造船業営団』より伝えられた。

『統合造船業営団』は、ロシア連邦大統領令に沿って2007年3月21日に設立された。

「原子力水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフの海軍への御引き渡しは、今年12月に計画しております」
ホールディングス
は話した。

以前、『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者は、巡洋艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2022年秋に海上での複合係留及び工場航行試験、そしてその後の国家試験の完全なサイクルの実行への着手を控えていると述べた。

[ロケット艦について]
ロケット艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」
は、第4世代原子力艦・改善プロジェクト955A「ボレイ-A」(設計者~サンクトペテルブルク海洋工学中央設計局『ルビーン』)に属する。
プロジェクトは根本的に新しい技術的解決策が実現され、機器は改善され、物理的フィールドの水準は低下し、安全性は向上し、輸入代替の複合作業が実行された。
巡洋艦は造船所で2014年12月26日に起工され、2022年1月11日に進水した。

現在、ロシア海軍には3隻の基礎プロジェクト955「ボレイ」「ユーリー・ドルゴルーキー」「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」、そして更に2隻の近代化されたプロジェクト955A「ボレイ-A」艦「クニャージ・ウラジーミル」「クニャージ・オレグ」が在る。
更なる5隻の「ボレイ-A」潜水艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」、「インペラートル・アレクサンドルIII」「クニャージ・ポジャールスキー」「ドミトリー・ドンスコイ」、「クニャージ・ポチョムキン」が様々な建造段階に在る。

『統合造船業営団』は、ロシア最大の造船ホールディングスであり、国内造船の80パーセントを確保している。
『営団』のサイトによると、計画設計局、科学研究センター、造船所、艦船修理企業および機械製造企業を含む45の組織が加入している。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの6番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては3番艦)は、当初「クニャージ・スヴォーロフ」と命名される筈でした。
[ロシア海軍のボレイ級戦略原潜6番艦クニャージ・スヴォーロフは2014年12月に起工される]

2014年12月26日の起工当日、艦名は「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(大元帥スヴォーロフ)に変更されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜ゲネラリーシムス・スヴォーロフは起工された]



艦名の由来となったアレクサンドル・スヴォーロフは18世紀のロシア帝国の将軍であり、クニャージ(公爵)の称号を授けられ、「大元帥」にまで昇進しています。
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これまでにスヴォーロフ将軍の名前が付けられたロシア/ソ連海軍の艦は2隻有りました。

戦隊装甲艦「クニャージ・スヴォーロフ」
(1904年8月27日就役、1905年5月27日戦没)
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巡洋艦「アレクサンドル・スヴォーロフ」
(1954年2月18日就役、1989年12月15日除籍)
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今回の「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」で3代目になります。

2021年12月25日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は船台から出渠しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の戦略用途原子力水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは船台を出た]

2022年1月11日に進水し、現在は造船所の岸壁で艤装工事と洋上試験の準備が進められています。
[セヴェロドヴィンスク造船所はロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクの洋上試験の準備を進めている]

非公式筋の情報によると、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2022年秋から洋上試験を行ない、2023年前半にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
就役後は、太平洋艦隊へ配備されます。
[最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは2023年前半にロシア海軍へ引き渡される]

しかし今回、ロシア造船業界の総元締である『統合造船業営団』は、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されていると言いました。
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