全てのアクラ級原潜はオーバーホールと近代化改装が行なわれる

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【全ての「シチューカーB」プロジェクト潜水艦は定期修理(オーバーホール)が行なわれる】
モスクワ、3月19日-ロシア通信社ノーボスチ
全てのプロジェクト971(整理名「シチューカーB」)原子力潜水艦はオーバーホールが行なわれ、「ヤーセン」と共に、今後10年間のロシア連邦海軍の多用途潜水艦グループの基礎となる。
公開株式会社「サンクト-ペテルブルク海洋機械製造局マラヒート」総取締役ウラジーミル・ドロフェーエフは、ロシア通信社ノーボスチに伝えた。
「国防省は、第3世代潜水艦の修理の実施を決定しました。
プロジェクト971に関して具体的に申し上げますと、私共は2年前より、これらの艦の修理計画の後援を成功裏に実行しております。
現在、ズヴェズドーチカに在る最初の艦は、既に造船台を出ており、全力全開で修理作業に取り掛かっております」
ドロフェーエフは話した。

このような対策が必要となった原因は、第3世代原子力潜水艦の在籍中、これらの艦の工場定期修理(オーバーホール)が実施されなかった事にあるとドロフェーエフは指摘した。
(今年)夏までに「マラヒート」の専門技術者は、プロジェクト971の修理および近代化の為の全ての設計図面を完成させる。
まず第一に、潜水艦には新たな電波電子兵器複合体が装備される。
「今、契約は1隻の艦だけでは無く、シリーズ艦です
工場へ明瞭なプログラムを提供する為、複合機器グループを発注します。
近代化されるプロジェクト971は、新たな品質を得ます。
この潜水艦は、建造中の原子力潜水艦プロジェクト885と並び、我が国の海軍の海洋戦力全般の基礎を成すでしょう」
ドロフェーエフは話した。
(2013年3月19日13時17分配信)

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト971「シチューカ-B」】
現在、北方艦隊に6隻、太平洋艦隊に6隻が在籍しています。
今回の記事によると、この12隻全てがオーバーホールと近代化改装を行なうとの事です。
以前の報道によると、近代化される971には「カリブル」有翼ミサイルが装備されます。
[ロシア海軍のアクラ級及びキロ級はカリブル有翼ミサイルを装備する]
今年3月初頭には、同じ第3世代のチタン製多用途原潜プロジェクト945/945A(4隻)が近代化されると報じられました。
[ロシア海軍はシエラ級原潜を復帰させる]
[近代化改装後のシエラ級原潜は第4世代原潜に匹敵する]
『ロシア通信社ノーボスチ』より
「マラヒート」総取締役ウラジーミル・ドロフェーエフへのインタビュー
2013年3月19日13時00分配信
【「マラヒート」総取締役:チタン潜水艦は素晴らしいが高価である】
この中でドロフェーエフ氏は、プロジェクト945/945Aの近代化にも言及しています。
・チタン製原潜の欠点は高価格にあり、鋼鉄製の5-6倍にもなるが、近代化の為の高いポテンシャルを有している。
・「マラヒート」は、プロジェクト945/945Aを設計した「ラズリート」設計局と連携し、これらの原潜の近代化を支援する。
近代化されたプロジェクト971多用途原潜12隻とプロジェクト945/945A多用途原潜4隻は、新たに建造されるプロジェクト885/885M多用途原潜7隻と共に、2020年代のロシア海軍でも主力であり続けるでしょう。
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