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ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとワリャーグは地中海東部に滞在している

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年3月21日14時23分配信
【ロシア連邦海軍の巡洋艦は地中海でNATO航空母艦グループと対峙している-アメリカ合衆国海軍】
ロンドン、3月21日、インテルファクス

アメリカ合衆国海軍のデータによると、3隻のNATO航空母艦地中海で2隻のロシアロケット巡洋艦と対峙している。

アメリカ軍は、NATO航空母艦グループへ対処する為に意図されているロシア巡洋艦2隻~「マルシャル・ウスチーノフ」「ワリャーグ」が、この地域に配置されていると主張する。

アメリカ合衆国第6作戦艦隊が伝えたように、一度に3個のNATO航空母艦グループ地中海東部イオニア海で合同作戦を開始している。
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この地域に居る原子力航空母艦USS「ハリー・S・トルーマン」率いるアメリカ航空母艦グループ原子力航空母艦「シャルル・ド・ゴール」率いるフランス航空母艦グループへ、戦闘艦に護られるイタリア航空母艦「カヴール」が合流した。

現在、3つのNATO航空母艦グループは、ギリシャから西方で任務を遂行している。

フランス海軍が伝えたように、艦上航空隊は、ルーマニア、ブルガリア、そして黒海の上空域でパトロールを行なっている。

当初、昨年12月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入ったアメリカ合衆国海軍航空母艦グループは、ペルシャ湾海域へ行く事が計画されていた。
しかしワシントンは、ウクライナ周辺の状況を背景に、その地中海への残留を決定した。

航空母艦打撃グループは、航空母艦USS「ハリー・S・トルーマン」に加え、ロケット巡洋艦USS「サン・ジャシント」、駆逐艦USS「べインブリッジ」、USS「コール」、USS「グレイブリー」、USS「ジェイソン・ダンハム」、そして更にノルウェーフリゲート「フリチョフ・ナンセン」で構成されている。
これに加え、その構成には、有翼ミサイル「トマホーク」を持つ打撃原子力潜水艦が加わっている。
航空母艦USS「ハリー・S・トルーマン」は、48機の戦闘爆撃機F/A-18から成る4個飛行隊を含む90機の艦上航空機及びヘリコプターを搭載する。

フランス航空母艦打撃グループの構成には、航空母艦「シャルル・ド・ゴール」に加え、駆逐艦、フリゲート、原子力潜水艦が加わっている。
これに加え、その構成には、アメリカロケット駆逐艦スペインフリゲートギリシャフリゲート潜水艦が関わっている。
航空母艦には、戦闘機「ラファール」遠距離電波位置測定探知航空機E-2「ホークアイ」、更にはヘリコプターを含む40機の航空機が駐留する。

イタリア航空母艦「カヴール」は8機の戦闘機と12機のヘリコプターを搭載できる。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しました。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される北方艦隊艦船部隊と、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船部隊は、2022年2月初頭に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

地中海東部演習には、ロシア航空宇宙軍Tu-22M3MiG-31Kの他に、ロシア海軍航空隊対潜哨戒機Il-38(北方艦隊)と多用途複座戦闘機Su-30SM(黒海艦隊)も参加しました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

2月21日には北方艦隊から派遣された対潜哨戒機Il-38も参加する潜水艦捜索訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

地中海東部演習は2月25日に完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]

演習が終わった後もロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」を始めとする北方艦隊艦船部隊地中海東部に留まっているようです。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は地中海で対潜戦闘訓練を実施した]

ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を始めとする太平洋艦隊艦船部隊も、少なくとも3月末までは地中海東部に留まるようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2022年3月に地中海東部を去る]


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2021年12月末から地中海東部に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「サンクトペテルブルク」2022年2月中旬から地中海東部に滞在
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