fc2ブログ

ロシア海軍太平洋艦隊の為の第5のプロジェクト20380コルベット「グローズヌイ」の船体の各セクションの製造は完了した

22-0322f.jpg
『アムール造船工場』公式サイトより
2022年3月18日配信
【コルベット「グローズヌイ」のセクションの製造は完了する】

「コルベット」級プロジェクト20380多目的警備艦「グローズヌイ」の非常に重い艦首は、『アムール造船工場』の造船台の組立-溶接作業場へ移送する準備を整えている。
22-0322e.jpg
このセクションは、コルベットシリーズの5隻目の船体構造の製造過程の最後となる。
鉄道線路では機関車の助力により造船台の作業場へ送り届けられ、そこで接合し、艦の船体建造作業は完全に終わる。
22-0322g.jpg
「艦首セクションの作業は、2交代制の作業スケジュールで約2ヶ月間続きました。
我々は、作業班長オレグ・トロニンと溶接工長ダニール・オクネフの指導下の2つの作業班の優れた労働のお陰により、期限を守りました。
仲間達は、良好で高品質な作業をこなしました」

組立-溶接作業場の先任職長ニキータ・グラズコフは言った。

コルベットの艦首先端は、製造が困難な製品である。
艦首セクション一式は、艦の移動中の水圧や、当たる波の克服を可能にする増加した強度により特徴付けられる。
作業所の組立工と溶接工は、作業を「申し分なく」やり遂げ、全てのユニット、セクション、隔壁、そして更に「大きな」船体セクションの溶接は、良好な品質で受け入れられた。

以前、昨年8月にロシア海軍の為の艦の単一起工日に、コルベット「グローズヌイ」国防省の為に『アムール造船工場』が建造するプロジェクト20380コルベットシリーズの最後から2番目~の起工が発表された。
このラインの3隻の戦闘艦は、既に太平洋艦隊へ引き渡されており、極東境界線で滞りなく戦闘当直へ就いている。
第4の戦闘艦は、現在、ウラジオストク『アムール造船工場』試運転基盤で試験の準備が行なわれている。



19-0701e.jpg
現在、ロシア極東方面コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』では、太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの建造が進められています。

1隻目の「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2006年6月30日起工、2015年5月22日進水)は、2017年7月20日に就役しました。
19-0815d.jpg
[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2隻目の「グロームキー」(335、2012年4月20日起工、2017年7月28日進水)は、2018年12月25日に就役しました。
19-0815d.jpg
[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3隻目の「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2015年7月22日起工、2019年9月12日進水)は、2020年12月25日に就役しました。
20-1106c.jpg
[プロジェクト20380コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入された]

4隻目の「リェーズキー」は、2016年7月1日に起工され、2021年7月1日に造船台から出渠しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は造船台を出た]

2021年10月上旬に輸送ドックでウラジオストクへ回航され、同月末にドックから出渠しました。
21-1115c.jpeg
現在は洋上試験の準備が進めらています。

「リェーズキー」は2022年5月の就役が予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年5月9日に就役する]


2020年12月15日、『アムール造船工場』は、太平洋艦隊向けとして2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385コルベットの建造契約をロシア国防省と締結しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された]

太平洋艦隊向けの5隻目のプロジェクト20380コルベット「グローズヌイ」は、2021年8月23日に起工されました。

[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]

先代の「グローズヌイ」は、プロジェクト58ロケット巡洋艦です。
(1962年12月30日就役、1991年6月24日除籍)
22-0322h.jpg
22-0322i.jpg

2022年3月中旬までにコルベット「グローズヌイ」の船体の各セクションの製造は完了しました。
最後に製造されたのは艦首セクションでした。

今後は各セクションを接合し、船体を組み立てます。


2021年9月29日には、太平洋艦隊向けの6隻目のプロジェクト20380コルベット「ブラーヴイ」が起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第6のプロジェクト20380コルベット"ブラーヴイ"起工(2021年9月29日)]
これで太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベット6隻が全て起工されました。
関連記事
スポンサーサイト