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ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した

『タス通信』より
2022年3月23日11時13分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」はアジア太平洋地域での任務を果たす為にウラジオストクから出航した】
ウラジオストク、3月23日/タス通信

太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」中型海洋給油船「イジョラ」は、アジア太平洋地域で任務を遂行する為にウラジオストクから出航した。
水曜日に艦隊広報サービスは発表した。
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「太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフと中型海洋給油船イジョラは、与えられた任務をアジア太平洋地域で遂行する為、ウラジオストクの駐留所から出航しました。
与えられた任務を遂行する中で、乗組員は艦内複合訓練へ取り組み、更には太平洋艦隊海上航空隊の航空機の支援による対空防衛演習を行ないます」

広報サービスは伝えた。

これに加え、承認された計画に沿って、乗組員は海上航行中に並列方式での物資補充の練習を行なう。
海上への出航に先立ち、及び給油船の乗組員は必要な準備を行ない、資材の在庫を補充し、計画技術的整備を行なった。



ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1992年5月1日就役)は、2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年10月には日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

11月中旬にウラジオストクを出航し、日本海潜水艦の捜索訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年11月19日9時38分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は日本海で「敵」潜水艦を探した】

11月18日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年11月19日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後、東南アジア諸国連合(ASEAN)との合同演習へ参加する為、インドネシアへ向かいました。
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習は2021年12月1日~3日にインドネシア沖で実施される]

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ロシア海軍ASEAN諸国海軍の初の合同演習は12月1日からスタートし、3日まで続きました。
海上での演習はスマトラ島北部沖で実施されました。


[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習がインドネシアで始まった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはASEAN諸国海軍との合同演習『ARNEX-2021』へ参加する]
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習『ARNEX-2021』は終了した]

演習が終わった後、母港ウラジオストクへの帰路に就き、12月11日には補給の為、フィリピンマニラ港へ寄港し、12月13日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは補給の為にフィリピンのマニラ港へ寄港した]
[ASEAN諸国海軍との合同演習『ARNEX-2021』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは補給を終えてフィリピンのマニラ港を去った]

12月15日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年12月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

12月17日に日本海で対潜戦闘訓練を行なった後、ウラジオストクへ帰投しました。
[ASEAN諸国海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは日本海で対潜演習を行なった]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で演習を行なう為、他の太平洋艦隊所属艦20隻以上と共に2021年2月1日にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

2月7日にオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

オホーツク海での演習を終えた太平洋艦隊艦船部隊太平洋を南下して津軽海峡を通過し、3月10日に日本海へ入りました。
[【珍説】ロシア海軍艦船の津軽海峡通過は「日本けん制」「日本への脅し」]

3月14日までにウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]


それから約10日後の3月23日、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」中型海洋給油船「イジョラ」は、今度はアジア太平洋地域(東南アジア)への遠距離航海へ出発しました。

今後、2隻は、東南アジアへ行く太平洋艦隊艦船のお決まりのコースである対馬海峡を南下する事になるでしょう。


なお、ロシア海軍艦船東南アジアへの遠距離航海は毎年の恒例行事であり、現在のウクライナの情勢とは全く関係の無い行動である事は覚えておく必要が有ります。
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