2022年にロシア海軍の為のラーダ級大型多目的ディーゼルエレクトリック潜水艦2隻(4番艦と5番艦)が起工される
- カテゴリ:プロジェクト677ラーダ潜水艦

『タス通信』より
2022年3月22日17時43分配信
【『統合造船業営団』は今年に2隻のプロジェクト「ラーダ」潜水艦を起工すると発表した】
モスクワ、3月22日/タス通信
2隻のプロジェクト677「ラーダ」シリーズ大型多目的ディーゼルエレクトリック潜水艦は、今年に造船企業『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で起工される。
『タス通信』は『統合造船業営団』より伝えられた。
「2隻のプロジェクト"ラーダ"大型潜水艦の起工は、今年に行なわれます」
ホールディングスは話した。
『統合造船業営団』は、このプロジェクトの潜水艦の新たなシリーズを建造する国家契約を締結する決定は、ロシア国防省により下された事を指摘した。
「ラーダ」シリーズ潜水艦のトップ・B-585「サンクトペテルブルク」は、2021年9月に北方艦隊の戦闘編制へ加わった。
潜水艦B-586「クロンシュタット」と、第3の潜水艦B-587「ヴェリキーエ・ルーキ」は、2022年に海軍への引き渡しの準備が整う。
プロジェクト677潜水艦は第4世代非核潜水艦に属しており、今日において、戦闘有効性、他の戦術-技術的特性の観点で最も現代的かつ先進的な国内製非核潜水艦と認められている。
株式会社『アドミラルティ造船所』は、このクラスの艦の国内唯一の建造工場である。

[プロジェクト677ラーダ潜水艦 ]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
ロシア海軍の第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に納入され、同年5月8日に就役しました。
しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。
その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦と3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2005年7月28日に起工された2番艦「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]
2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。
[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]
これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]
一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、2013年10月に北方艦隊へ転属しました。

[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]
「サンクトペテルブルク」は近代化改装を行なう為、2020年4月下旬にクロンシュタットへ到着しました。

[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはクロンシュタットへ到着した]
その後に近代化改装を終えて復帰し、2022年2月には初めて地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された]
建造が再開された2番艦「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]
「クロンシュタット」は、2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

2021年12月から洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの最初の洋上試験は完了した]
「クロンシュタット」のロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]
その後、新たな「ラーダ」は発注されていませんでしたが、2019年6月27日、軍事技術展示会『アルミヤ-2019』の会場において、プロジェクト677「ラーダ」2隻(4番艦と5番艦)の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]
2022年2月中旬、『アドミラルティ造船所』は、新規契約分2隻(4番艦と5番艦)の船体のプレートカットを開始しました。
[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦4番艦と5番艦のプレートカットが始まった]
この2隻は、2022年中には正式に起工されます。
[2022年にロシア海軍のラーダ級潜水艦2隻が起工される]
この他、プロジェクト677潜水艦1隻(6番艦)の建造契約が2020年8月25日に軍事技術展示会『アルミヤ-2020』の会場で締結されています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦1隻とラーダ級潜水艦1隻の建造契約が締結された]
- 関連記事
-
- ラーダ級大型ディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴォログダ」「ヤロスラヴリ」起工(2022年6月12日)
- ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2回目の洋上試験を開始した
- 2022年にロシア海軍の為のラーダ級大型多目的ディーゼルエレクトリック潜水艦2隻(4番艦と5番艦)が起工される
- ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦4番艦と5番艦のプレートカットが始まった
- ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された
スポンサーサイト