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ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」はオデッサ沖でウクライナ海軍の軍用船を撃破した

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『MASHNEWS』より
2022年3月22日16時48分配信
【情報筋:ロシアのフリゲートは黒海へ機雷を敷設していたウクライナの軍用船を破壊した】

黒海艦隊のプロジェクト11356フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、ウクライナ海軍の船による黒海への機雷敷設の試みを阻止した。
『MASHNEWS』は状況に精通している情報提供者より伝えられた。
事件は3月22日未明に発生した。
ウクライナの軍用船は無力化された。


情報筋によると、モスクワ時間3月22日1時頃、ウクライナプロジェクト535M軍用潜水夫船「ネティシン」は、夜間に機雷敷設を行なっていた。

ロシア海軍機雷敷設の試みを発見し、その後、フリゲート「アドミラル・マカロフ」は砲火を開いた~おそらくは高射ミサイル複合体「シチーリ-1」を。
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モスクワ時間1時50分頃、「ネティシン」は沿岸へ乗り上げた。
この情報の公式な確認は未だ無い。

潜水夫船「ネティシン」は、1973年にロシアゴロホヴェツ造船工場で建造された。
同船はソヴィエト社会主義共和国連邦黒海艦隊で勤務した。
2017年に修理が試みられたが、修理中に船上で火災が発生した。

以前、黒海エリア全域の船舶航行にとってのウクライナの数百の海洋機雷の危険性が伝えられた。



プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工され、2015年9月2日に進水し、2017年12月27日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後、2018年8月から黒海への移動を開始し、その途中に地中海東部で行動した後、10月5日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]
セヴァストーポリ到着後、「アドミラル・マカロフ」の舷側番号は「499」に変更されました。
(就役時は「799」)

その後は黒海地中海東部で活動していましたが、2021年11月上旬~12月下旬まで『セヴァストーポリ海洋工場』の乾ドックへ入渠し、オーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノとフリゲート"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリでオーバーホールを行なう]

その後の動向は明らかにされていませんが、2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として黒海で実施された演習へ参加していたようです。


2022年2月24日に始まったロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』にも参加しているようです。
「アドミラル・マカロフ」巡航ミサイル「カリブル」を搭載していますが、ロシア黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、2月24日以降、何度もウクライナ「カリブル」を発射しています。

ロシア海軍の艦船グループは3月15日以降にオデッサ沖へ接近しましたが、これに「アドミラル・マカロフ」も加わっていたようです。
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ州のトゥズリーを砲撃した]


そして3月22日未明、オデッサ沖で行動していたウクライナ海軍潜水夫船「ネティシン」(旧VM-230、1973年就役、満載排水量285トン)を発見し、これを攻撃、「ネティシン」は海岸へ乗り上げました。
「アドミラル・マカロフ」は、対艦ミサイルでは無く、艦対空ミサイル「シチーリ-1」「ネティシン」へ発射したとの事ですが、おそらく、「アドミラル・マカロフ」は8セルの「カリブル」垂直発射機対地攻撃用巡航ミサイルのみを搭載しており(「カリブル」には対艦型と対地型がある)、対艦ミサイルは無かったのでしょう。


対空ミサイルによる対艦攻撃は、2008年8月上旬の南オセチア紛争中のアブハジア沖海戦でも、小型ロケット艦「ミラーシュ」によりグルジア海軍戦闘艇に対して行なわれたという前例が有るので、それに倣ったようです。
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