ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38はカムチャツカ沖で潜水艦捜索訓練を実施した
- カテゴリ:ロシアの対潜哨戒機

『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年3月24日3時51分配信
【カムチャツカの軍用航空機の乗員は仮想敵潜水艦の捜索訓練を実施した】
ペトロパヴロフスク・カムチャツキー、3月24日、インテルファクス極東
カムチャツカで2機の太平洋艦隊の対潜航空機Il-38の乗員は、近海ゾーンで練習-訓練飛行を実施した。
木曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「飛行士は、Il-38の水中音響兵装の助力による仮想敵潜水艦の捜索訓練をアヴァチンスキー湾海域で何時間にも渡り実施しました」
声明では、こう述べられた。
捜索ステーションの操作手は、飛行士が設定コースを維持している間に対潜複合装置の使用へ取り組んだ。
更にIl-38は、地上の電波技術航空航法手段を欠く条件下で目印の無い場所の上空のコースを通行する訓練を実施した。
飛行士は戦闘艦と連携した。
『イリューシン』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】
旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。
現在は、北方艦隊と太平洋艦隊に計30機程度が配備されています。
現用のIl-38は、2012年以降、Il-38N仕様への近代化改修が行なわれています。
Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。

2025年までに計30機のIl-38がIl-38N仕様へ近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]

太平洋艦隊の対潜哨戒機Il-38は、沿海地方のニコラエフカ飛行場とカムチャツカ半島のエリゾヴォ飛行場に配備されています。
エリゾヴォ飛行場


ニコラエフカ飛行場


2015年3月以降は太平洋艦隊航空隊にも近代化改修されたIl-38Nの配備が始まっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカのエリゾヴォ基地へ到着した]
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38Nは北極圏を監視する]
2022年2月12日には、対潜哨戒機Il-38Nがオホーツク海周辺で太平洋艦隊の潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時、クリル諸島のウルップ島周辺海域に居たアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見しています。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]
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