ロシア海軍太平洋艦隊の第155海軍歩兵旅団と黒海艦隊の第126沿岸防衛旅団は親衛称号を授与された
- カテゴリ:ロシア海軍沿岸部隊(海軍歩兵)

『タス通信』より
2022年3月28日19時5分配信
【プーチンは海軍歩兵旅団と沿岸防衛旅団へ親衛称号を授与した】
モスクワ、3月28日/タス通信
ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、第155海軍歩兵旅団(太平洋艦隊)及び第126沿岸防衛旅団(黒海艦隊)へ名誉の親衛称号を授与した。
対応する国家元首令は、法令情報の公式ポータルサイトで公開された。
文書で述べられているように「武力紛争の条件下で祖国と国家の利益を防護する為の戦闘行動における旅団の隊員によって示された大いなる英雄的行為と勇気、不屈さ、度胸に対し」第126独立沿岸防衛旅団と第155独立海軍歩兵旅団へ、名誉ある「親衛」称号を授与する。


第155独立海軍歩兵旅団は、太平洋艦隊の海軍歩兵戦術連合部隊である。
沿海地方のウラジオストクとスラヴャンカ居住所へ配備されている。
1968年に歴史が始まった太平洋艦隊の第55海軍歩兵師団の再編により2009年12月1日に創設された。
第55海軍歩兵師団は、太平洋及びインド洋ゾーンで戦闘勤務へ就いた:イエメン人民共和国軍の行動を支援し、エチオピア軍及びベトナム軍と合同演習を行ない、イラク、イラン、インド、モルディブ諸島及びセーシェル諸島や他の国々を訪れた。
シリアでのロシアの軍事作戦中、第155旅団は、ロシア海軍の常設作戦連合部隊の一員として航空宇宙軍の航空グループへ支援と援護を提供した。
ゴルロフ赤旗2度授与・スヴォーロフ勲章授与・第126独立沿岸旅団(以前はウクライナ海軍の第36独立沿岸防衛旅団)は、2014年12月1日に形成された。
部隊はロシア黒海艦隊沿岸部隊の第22軍団へ加わった。
恒久配備所は、クリミア共和国のシンフェローポリ地区のペレヴァリノエ村である。
連合部隊は、アムール州で1939年9月1日に設立され、1960年代にオデッサへ再配備された第126射撃旅団の法的後継である。
旅団は2014年3月に正式にロシア連邦軍の構成へ加わった。
ロシア太平洋艦隊の第155独立海軍歩兵旅団は、元々は沿海地方のウラジオストクとスラヴャンカに駐留しています。


ウラジオストク

スラヴャンカ

[第155独立海軍歩兵旅団]
・第59独立海軍歩兵大隊
・第47独立ウスリースク・コサック空挺強襲大隊
・戦車大隊
・第287自走砲大隊
・第288高射ロケット砲大隊
・偵察大隊
・物資供給大隊
・噴射推進砲大隊
・通信中隊
・揚陸工兵中隊
・電波電子戦闘中隊
・火炎放射中隊
・修理中隊
・降下・上陸手段中隊
・対戦車ロケット大隊
・放射線・生物・化学兵器防護小隊
・砲兵本部小隊
・本部小隊
ソヴィエト連邦時代には第55モジル赤旗海軍歩兵師団(1968年12月1日編成)という師団規模の部隊でしたが、2009年12月1日付で海軍歩兵旅団に改編され、現在に至っています。
2022年1月上旬には戦車大隊が新編されています。
[沿海地方でロシア海軍歩兵の新たな戦車大隊が編成された]
2022年1月下旬には、旅団の一部がベラルーシ軍との合同演習の為に同国へ派遣されています。
[ロシア・ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はベラルーシへ到着した]
[ロシア・ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は空挺降下訓練を実施した]
ゴルロフ赤旗2度受賞・スヴォーロフ勲章授与・第126独立沿岸防衛旅団は、2014年12月1日に黒海艦隊の地上部隊として編成され、クリミア半島のペレヴァリノエに駐留しています。


2003年に編成され、クリミア半島に駐留していたウクライナ海軍の第36独立沿岸防衛旅団をベースにしています。
[第126独立沿岸防衛旅団]
本部
第1自動車化射撃大隊
第2自動車化射撃大隊
自動車化射撃大隊
戦車大隊
榴弾砲大隊
噴射推進砲大隊
高射大隊
狙撃兵中隊
偵察大隊
工兵大隊
通信大隊
電波電子戦闘中隊
放射線・化学・生物防護中隊
物資供給大隊
修理中隊
司令部中隊
医療中隊
2022年3月28日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、この2個旅団へ親衛称号を授与する法令へ署名しました。
「武力紛争における行動」との事ですから、2022年2月24日以降の『ウクライナ特殊軍事作戦』での行動に対してのものでしょう。
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