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第4世代多用途原潜ヤーセン級は7隻建造される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【「ヤーセン」シリーズ潜水艦は8隻では無く7隻となる】
モスクワ、3月19日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト885「ヤーセン」潜水艦シリーズは7隻から成る。
このクラスの潜水艦は8隻では無い。
公開株式会社「サンクト-ペテルブルク海洋機械製造局マラヒート」総取締役ウラジーミル・ドロフェーエフは、ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、こう話した。

以前、ロシア連邦海軍総司令部は、8隻の多​用途原子力潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」を発注する意向を明らかにした。
しかし、今年初頭、セルゲイ・ショイグ国防相は、2020年までに海軍がこのプロジェクトの潜水艦7隻を受領すると発表した。

「現在、このシリーズの1番艦セヴェロドヴィンスクは工場航海試験を経ており、今年には必ず国防省へ引き渡されなければなりません。
2隻目のカザンは、現在、セヴマシュの造船台に在ります。
5隻以上の近代化されたシリーズ艦が建造されるものと予想されます」

ドロフェーエフは話した。

近代化されたプロジェクト885潜水艦シリーズは、兵器複合体及び他の「ヤーセン」のシステムに重要な変更を加える事は計画されていないとドロフェーエフは強調した。

「第3のヤーセンの起工問題は議論されており、それは、ある程度は政治的問題でもあります。
技術的観点から眺めますと、この艦の建造は、契約署名後の次の日から開始する事が出来ます。
今現在、特定のセクションが造船台に在り、技術的準備度は約10パーセントです。
起工は今年に実行できるでしょう」

対談者は付け加えた。
(2013年3月19日13時19分配信)


同日(3月19日)、「マラヒート」設計局総取締役ウラジーミル・ドロフェーエフ氏は、現用のプロジェクト971多用途原潜全てがオーバーホールと近代化改装を行なうと述べています。
[全てのアクラ級原潜はオーバーホールと近代化改装が行なわれる]


『ロシア通信社ノーボスチ』より
「マラヒート」設計局総取締役ウラジーミル・ドロフェーエフへのインタビュー
2013年3月19日13時00分配信
【「マラヒート」総取締役:チタン潜水艦は素晴らしいが高価である】
この中でドロフェーエフ氏は、プロジェクト945/945A多用途原潜の近代化にも言及しています。

つまり、ロシア海軍に在籍しているプロジェクト971多用途原潜12隻とプロジェクト945/945A多用途原潜4隻が近代化改装を行ない、2020年代にも現役に留まる事になりそうです。

この為か、新世代(第4世代)多用途原潜プロジェクト885シリーズは7隻しか建造されない事になるようです。


現在の所、プロジェクト885シリーズは2隻が建造されています。

1番艦「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水し、2011年9月12日から航海試験を開始しました。
「セヴェロドヴィンスク」は2013年中にロシア海軍へ就役する予定です。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]

2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」になりました。
「カザン」は2009年7月24日に起工されました。
[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]

プロジェクト885シリーズは、原型の885が1隻、改良型の885Mが6隻建造される事になるようです。
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