ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは南シナ海で対空戦闘訓練を実施した
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2021年-)

『インテルファクス』極東ニュースより
2022年4月11日2時48分配信
【太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は南シナ海で空中攻撃を撃退する演習を実施した】
ウラジオストク、4月11日、インテルファクス-極東
太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は南シナ海で演習を実施し、その中で仮想敵の空中攻撃の撃退へ取り組んだ。
月曜日に艦隊広報サービスは発表した。
「演習の筋書きの下で艦の対空防衛班は、大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフへ向かって戦闘コースへ進入してくる仮想敵爆撃機を探知しました」
声明では、こう述べられた。
艦の乗組員は、攻撃を撃退する為、対空防衛手段を戦闘準備態勢で使用する規定行動へ取り組んだ。
要員は、仮想敵が接近し、攻撃ゾーンへ入った時に目標を捕捉し、「敵」爆撃機を攻撃開始前に高射ミサイル複合体で破壊した。
演習中の空中目標は、電子方式でシミュレートされた。
実際の発射は行なわなかった。
演習は艦隊の戦闘訓練計画に沿って実施された。
以前、大型対潜艦の乗組員は、海上移動中の海洋給油船から縦列方式で物資の備蓄を補充する演習を実施した。
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」と中型海洋給油船「イジョラ」は、アジア-太平洋地域で指示された任務の遂行を続けている。
伝えられているように、3月23日に太平洋艦隊の艦船は、アジア-太平洋地域で指示された任務を遂行する為、ウラジオストクから出航した。
ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1992年5月1日就役)は、2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]
2021年10月には日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]
11月中旬にウラジオストクを出航し、日本海で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年11月19日9時38分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は日本海で「敵」潜水艦を探した】
11月18日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年11月19日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
その後、東南アジア諸国連合(ASEAN)との合同演習へ参加する為、インドネシアへ向かいました。
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習は2021年12月1日~3日にインドネシア沖で実施される]
ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習は12月1日からスタートし、3日まで続きました。
海上での演習はスマトラ島北部沖で実施されました。
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習がインドネシアで始まった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはASEAN諸国海軍との合同演習『ARNEX-2021』へ参加する]
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習『ARNEX-2021』は終了した]
演習が終わった後、母港ウラジオストクへの帰路に就き、12月11日には補給の為、フィリピンのマニラ港へ寄港し、12月13日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは補給の為にフィリピンのマニラ港へ寄港した]
[ASEAN諸国海軍との合同演習『ARNEX-2021』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは補給を終えてフィリピンのマニラ港を去った]
12月15日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年12月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
12月17日に日本海で対潜戦闘訓練を行なった後、ウラジオストクへ帰投しました。
[ASEAN諸国海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは日本海で対潜演習を行なった]
2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海とオホーツク海で演習を行なう為、他の太平洋艦隊所属艦20隻以上と共に2021年2月1日にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]
2月7日にオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]
2月10日にはオホーツク海で中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]
オホーツク海での演習を終えた太平洋艦隊艦船部隊は太平洋を南下して津軽海峡を通過し、3月10日に日本海へ入りました。
[【珍説】ロシア海軍艦船の津軽海峡通過は「日本けん制」「日本への脅し」]
3月14日までにウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]
それから約10日後の3月23日、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」と中型海洋給油船「イジョラ」は、今度はアジア太平洋地域(東南アジア)への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]
3月24日に対馬海峡を南下して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年3月25日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
3月30日頃に東シナ海で艦載ヘリコプターの発着訓練と潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは東シナ海で艦載ヘリコプターの発着訓練と潜水艦捜索訓練を実施した]
4月初頭に南シナ海で洋上補給を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは南シナ海で洋上補給を行なった]

4月4日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ入りました。
【HI Sutton氏の2022年4月4日1時46分のツイート】
その後、ロシアの3隻の商船をエスコートしてマラッカ海峡へ入り、4月7日にはシンガポール海峡を通過して南シナ海へ入りました。
【Straits Sights氏の2022年4月7日21時33分のツイート】
沖合補給船「オスタプ・シェレメタ」(1970年就航)

パイプ敷設船「アカデミック・チェルスキー」(2015年就航)

沖合補給船「イワン・シドレンコ」(1970年就航)

4月10日頃に南シナ海で対空戦闘訓練を行ないました。
- 関連記事
-
- 2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した
- ロシア海軍太平洋艦隊の太平洋演習(2022年6月上旬)
- ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは南シナ海で対空戦闘訓練を実施した
- ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは南シナ海で洋上補給を行なった
- ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフはピョートル大帝湾で通信訓練を実施した
スポンサーサイト