アドミラルティ造船所は新たな輸出用潜水艦の建造契約を結ぶ
- カテゴリ:ロシアの造船業

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【「アドミラルティ造船所」は外国との潜水艦の契約2つを予定する】
モスクワ、3月19日-ロシア通信社ノーボスチ
統合造船業営団に加入している公開株式会社「アドミラルティ造船所」は、2013~2014年に2つの潜水艦建造輸出契約への署名を予定している。
火曜日、造船工場の総取締役アレクサンドル・ブザコフは記者団に伝えた。
「私共は、今年と来年に1つずつの輸出用潜水艦建造契約の締結を予定しております。
現在、私共は、2018年までの契約を完全に締結しています」
彼は話した。
今日、「アドミラルティ造船所」は、既にベトナムの為に6隻の636シリーズ潜水艦を建造する契約を有している。
ブザコフは、同シリーズの1隻目の潜水艦は、2013年末に発注者へ納入する計画であり、2隻目は2014年末となる事を指摘した。
彼は更に、今年には潜水艦 「ノヴォロシースク」が進水する事を指摘した。
(2013年3月19日13時24分配信)
以前、ベトナムの為のプロジェクト6361潜水艦2隻は今年(2013年)中に引き渡されると報じられました。
[ベトナム向けキロ級潜水艦2隻は2013年中に引き渡される]
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト6361「ハノイ」工場番号01339】
2010年8月23日起工/2012年8月28日進水、2012年12月に最初の航海試験を実施、2013年2月に潜航試験を実施

【プロジェクト6361「ホーチミン」工場番号01340】
2010年11月(2011年9月28日?)起工/2012年12月28日進水、艤装中

しかし今回の記事によると、今年中に引き渡されるのは1番艦「ハノイ」だけであり、2番艦「ホーチミン」の引き渡しは来年(2014年)になるとの事です。
そしてアドミラルティ造船所は、今年(2013年)と来年(2014年)に外国向けの輸出潜水艦の建造契約を締結する予定である事も明らかにされました。
つまり、2ヶ国と潜水艦の建造契約を締結するという事になります。
しかし、今回のブザコフ氏の発言では、どの国と建造契約を締結するのか、そして、どのタイプの潜水艦を建造するのかまでは明らかにされませんでした。
これまでは、ロシアの輸出用潜水艦と言えば「キロ」級(プロジェクト636シリーズ)でした。
今年2月、ロシア兵器輸出公社「ロソボロネクスポルト」総取締役アナトリー・イサイキンは、3ヶ国が輸出用潜水艦「アムール-1650」に高い関心を示し、採用をほぼ決めていると述べています。
[3ヶ国が潜水艦アムール-1650への関心を有する]

新たに建造される潜水艦がアムール-1650となる可能性は否定できません。
記事の末尾で触れられている潜水艦「ノヴォロシースク」は、ロシア海軍向けのプロジェクト06363潜水艦の1隻目です。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは2013年に進水する]
プロジェクト06363は既に3隻が起工されており、更に3隻が起工される予定です。
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