ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20385コルベット「ラズムヌイ」起工(2022年6月12日)


『アムール造船工場』公式サイトより
2022年6月12日配信
【最新沿岸ゾーンクラス艦「コルベット」はアムール造船工場で起工された】
国防省の為の建造ラインの8番目となるプロジェクト20385コルベット「ラズムヌイ」は、6月12日の『ロシアの日』に『アムール造船工場』で起工された。
起工はビデオ会議モードで行なわれた。
新たな艦の起工には、太平洋艦隊司令部の代表、ハバロフスク地方知事、地方政庁のメンバー、コムソモリスク・ナ・アムーレ市議会、更には市長、『統合造船業営団』の代表が参加した。
新たな艦のセクションへ起工プレートを取り付ける名誉ある権利は、太平洋艦隊参謀長兼第1副司令官セルゲイ・グリゴリエヴィッチ・レキシュ中将とハバロフスク地方知事ミハイル・ウラジーミロヴィチ・デグチャレフへ与えられた。

ロシア連邦国防省と『アムール造船工場』が2020年12月に締結した契約に沿って、当社は4隻のプロジェクト20385コルベットを建造しなければならない。
「ラズムヌイ」は、その内の2隻目となる。
新たな戦闘艦は2027年に発注者へ引き渡され、赤旗太平洋艦隊への加入が予定されている。
シリーズの最初の艦「ブーイヌイ」は、昨年8月の同様の単一艦起工日に起工された。
6月12日の単一艦日に、大型潜水艦「ヴォログダ」と「ヤロスラブリ」が株式会社『アドミラルティ造船所』で起工され、株式会社『中部ネヴァ川造船工場』で対機雷防衛艦「ポリャールヌイ」が起工された。
『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』では、中型偵察艦「レオニード・ベクレネフ」と「ボリス・ボブコフ」の2隻の船体が起工された。
プロジェクト20385近海ゾーン警備艦(コルベット)は、国の近海ゾーンでの行動、敵の水上艦及び潜水艦との戦闘実施の為、海上揚陸作戦中の海上揚陸部隊の砲撃支援の為、海上の艦船及び基地へのミサイル-砲打撃を与える為、封鎖の目的で担当海域の哨戒の為に意図されている。
プロジェクト艦は、多機能性、コンパクト、小視認性、艦上システムの高度な自動化を特徴とする。

プロジェクト20385コルベットはプロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]
20380の対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。
プロジェクト20385の1番艦「グレミャーシチー」(337)は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市の『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工され、2017年6月30日に進水し、2020年12月29日に就役、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2021年11月30日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]
2番艦「プロヴォールヌイ」は、サンクトペテルブルク市の『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
2021年12月17日18時22分頃(モスクワ時間)に発生した火災で損傷した為、就役は2026年以降に延期されました。
就役後は太平洋艦隊へ配備されます。
[2021年12月17日の火災事故により損傷した最新コルベット「プロヴォールヌイ」は2026年以降にロシア海軍へ就役する]
2020年12月15日、極東のコムソモリスク・ナ・アムーレ市の『アムール造船工場』は、太平洋艦隊向けとして2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385コルベットの建造契約をロシア国防省と締結しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された]
これにより20385コルベットの3番艦以降は『アムール造船工場』で建造される事になり、2021年8月23日に3番艦「ブーイヌイ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]
そして2022年6月12日、「ラズムヌイ」が起工されました。

なお、2022年6月12日には、「ラズムヌイ」の他にも、サンクトペテルブルク市の『アドミラルティ造船所』でプロジェクト677潜水艦の4番艦「ヴォログダ」と5番艦「ヤロスラヴリ」、『中部ネヴァ川造船工場』ではプロジェクト12700対機雷防衛艦の10番艦「ポリャールヌイ」、ゼレノドリスク市の『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』ではプロジェクト03182R科学研究船「レオニード・ベクレネフ」と「ボリス・ボブコフ」の合計6隻のロシア海軍向けの艦が起工されました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月12日12時45分配信
【海軍総司令官エフメノフはロシアの3ヶ所の造船所の戦闘艦の起工に参加した】
- 関連記事
スポンサーサイト