ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシアは第5世代潜水艦の作成を始める】
モスクワ、3月18日-ロシア通信社ノーボスチ
海洋工学中央設計局「ルビーン」は、既に原子力及び非核動力の双方の第5世代潜水艦の作成作業を開始している。
(3月18日)月曜日、「ルビーン」総取締役イーゴリ・ヴィリニートはロシア通信社ノーボスチに伝えた。
現在のロシア連邦海軍の潜水艦隊の基礎は、第3世代である。
第4世代潜水艦は、「ユーリードルゴルーキー」(プロジェクト955「ボレイ」)と「サンクト-ペテルブルク」(プロジェクト677「ラーダ」)のみが海軍へ軍備採用されている。
「前世代(第3世代)艦及び新プロジェクト(第4世代)艦のトップの運用による所見や提案に基づいた次世代(第5世代)潜水艦の艦の概要の形成は始まっております」
中央設計局「ルビーン」総取締役は話した。
彼によると、現在、将来艦の外観を決定する為の科学研究作業が行なわれている。
主要設計局と並び、ロシア連邦国防省及びロシア連邦海軍の専門機関も、これに参加している。
更には、「ルビーン」との契約当事者-水中音響複合体、電波電子兵装、ロケット魚雷兵器の基礎開発者も。
この作業の結果は、既に、原子力潜水艦プロジェクト「ボレイ-A」、ロシア連邦海軍の為の近代化されたプロジェクト636、改善された潜水艦プロジェクト「ラーダ」の作成に現れていると彼は指摘した。
設計局のトップは、潜水艦のライフサイクル期間は、計画研究段階から解体までを含む約50年になる事を強調した。
「従いまして、新たなプロジェクトの設計作業は、計画の初期段階から、全てを徹底的に検討し、適切な決断を下す必要が有ります」
ヴィリニートは話した。
ロシアは、3月19日に専門の祭日~潜水艦乗組員の日を迎える。
(2013年3月18日15時48分配信)
現在、ロシアでは第4世代潜水艦の建造が進められています。
第4世代の戦略原子力潜水艦としてはプロジェクト955「ボレイ」が建造されています。
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

「ボレイ」級1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、2012年12月29日に受領引渡証書への署名が行なわれ、翌2013年1月10日にロシア海軍旗を初掲揚し、正式に就役しています。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
第4世代の非核動力潜水艦としてプロジェクト677「ラーダ」が建造されています。
「ラーダ」1番艦「サンクト-ペテルブルク」は2010年4月22日に就役しています。


[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
「ボレイ」級と「ラーダ」級は、今回の記事に登場する海洋工学中央設計局「ルビーン」により設計されました。
2012年12月、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、2030年以降に第5世代戦略原潜の建造が開始されると述べています。
[ロシア第5世代原子力潜水艦は2030年以降に建造される]
そして今回、「ルビーン」設計局のトップであるイーゴリ・ヴィリニート氏は、第5世代の戦略原潜及び非核動力潜水艦の設計作業が始まっている事を公に認めました。
この場合、第5世代戦略原子力潜水艦は「ボレイ」級の後継、第5世代非核動力潜水艦は「ラーダ」級の後継という位置付けになります。
第4世代潜水艦の就役が始まったばかりなのに、その次の第5世代潜水艦の設計を開始するのは気が早いように思えるかもしれませんが、第4世代原子力潜水艦の構想は1977年に登場しています。
この時、第3世代原子力潜水艦は1隻も就役していませんでした。
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