ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はベトナムを訪れた
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2021年-)

『タス通信』より
2022年6月25日16時21分配信
【ロシア戦闘艦支隊はカムランの港への訪問の為に到着した】
ハノイ、6月25日/タス通信
フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、中型海洋給油船「ペチェンガ」で構成される太平洋艦隊戦闘艦支隊は、土曜日にベトナム中央部カインホア省にあるカムラン国際港へ業務寄港の為に到着した。
太平洋艦隊支隊の歓迎式典には、ホーチミン市のロシア連邦総領事チムール・サディコフとベトナムのロシア軍駐在武官アレクセイ・ゴボロフが参加した。
ベトナムの地に滞在するロシア船員は、初めに『この地域の平和と安定の為に命を捧げたソヴィエト、ロシア、ベトナムの軍人と民間人を追悼する』記念碑へ献花した。
この記念碑は、カムランの太平洋艦隊後方支援所の軍用飛行場の領域にあった記念オベリスクの代わりに2009年にオープンした。
近年、カムランの記念碑での献花式典は伝統となり、5月初頭の大祖国戦争及びレジスタンス運動におけるロシア及びベトナム人民の英雄的な勝利の記念日に合わせて行われた。
訪問は6月28日まで続く。
今後、太平洋艦隊将兵は、ベトナム人民軍第4海軍地域司令官、カインホア州人民委員会(行政府)指導者と会合し、そして更にベトナム船員との合同友好スポーツ大会を開催し、ニャチャン市の観光名所を訪れる。
[ロシアとベトナムの海軍間の協力]
ロシアとベトナムの海軍間の協力は70年以上続いている。
ベトナムは、国の代表と国軍事指導部が再三表明しているように、国家独立の為の闘争において兄弟の援助を提供したソヴィエト船員の前例の無い偉業を常に覚えている。
前世紀の1945年~1954年のフランス植民地主義に対するベトナムの闘争と1960年代後半~70年代前半のアメリカの侵略への対抗の際、ロシア軍事船員は、強力な敵と戦っていた若いベトナム共和国に必要な食糧と薬、武器や弾薬を運ぶ貨物船の為、ベトナムの港への先導を提供した。
現在のベトナム社会主義共和国の平和的な建設と発展の時期に、太平洋艦隊の艦は伝統的にベトナム沿岸への友好的訪問を続けている。
この国のカムラン半島には、23年間、海外のロシア海軍の最大の基地であった太平洋艦隊の後方支援所が配置されていた。
カムラン後方支援所がその用途を完全に果たした後、2002年5月、ロシアはこの施設をベトナムへ正式に返還し、カムランはもはや外国の軍事施設として使用されることは無く、開かれた商業港になると言った。
カムランから軍が撤退してからのロシア戦闘艦の最初の寄港は2014年6月に行われた。
その後、カムランをフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、中型海洋給油船「イルクト」、救助船「アラタウ」で構成される太平洋艦隊戦隊が訪問した。
2022年5月20日、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543)とコルベット「グレミャーシチー」(337)は、他のロシア太平洋艦隊の主力水上艦と共にウラジオストクを出航しました。

5月末に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。
2022年6月3日、ロシア連邦国防省は、6月3日から10日まで太平洋上でロシア太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将指揮下の40隻以上の艦船と20機の航空機が参加する演習が実施されると発表しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月3日7時58分配信
【40隻以上の海軍の艦船は太平洋で演習を実施する】
6月1日、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はオホーツク海で対空防衛演習を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月1日10時38分配信
【フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は「敵」爆撃機を無力化した】
6月9日、海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」(DD-103)は、北海道の根室半島南東沖で太平洋艦隊水上艦部隊を確認しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月10日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
6月15日、コルベット「グレミャーシチー」は太平洋上で対潜演習を実施し、その中で対潜ミサイル「オトヴェート」の模擬発射訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月15日9時25分配信
【コルベット「グレミャーシチー」は仮想敵潜水艦狩りを行なった】
同じ6月15日、太平洋艦隊水上艦部隊は北海道の襟裳岬沖から千葉県犬吠岬沖へ向かった事が海上自衛隊により確認されました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
翌6月16日、太平洋艦隊水上艦部隊は伊豆諸島海域を西進しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年6月17日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」、そして中型海洋給油船「ペチェンガ」は本隊と別れ、フィリピンへ向かいました。
(本隊は6月23日にウラジオストクへ帰投)
6月22日にフィリピンのマニラ港へ寄港しました。

6月23日にマニラ港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はフィリピンのマニラ港訪問を終えて出航した]
そして6月25日にベトナムのカムラン港へ寄港しました。
- 関連記事
-
- ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」は南シナ海で戦闘演習を実施した
- 2022年にロシア海軍太平洋艦隊へ2隻の原子力潜水艦と1隻のディーゼル潜水艦が補充される
- ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はベトナムを訪れた
- ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」とコルベット「グレミャーシチー」はフィリピンのマニラ港訪問を終えて出航した
- 2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した
スポンサーサイト