ロシア海軍太平洋艦隊の為の第5のプロジェクト20385コルベット「ブイストルイ」はコムソモリスク・ナ・アムーレで起工された
『タス通信』より
2022年7月1日12時25分配信
【『アムール造船工場』でコルベット「ブイストルイ」が起工された】
ハバロフスク、7月1日/タス通信
新たなプロジェクト20385コルベット「ブイストルイ」はコムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』で起工された。
太平洋艦隊広報サーボスは伝えた。
起工式典には、太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将、『アムール造船工場』総取締役ウラジーミル・クラコーフ、ハバロフスク地方副知事アレクサンドル・ニキーチン、コムソモリスク・ナ・アムーレのトップ、アレクサンドル・ジョルニクが参加した。
コルベット「ブイストルイ」は、太平洋艦隊の艦構成への補充の為に建造される。
同プロジェクトコルベットのトップ艦「グレミャーシチー」は2021年から太平洋艦隊で勤務している。
太平洋艦隊の為の更なる2隻のプロジェクト20385コルベットの代表「ブーイヌイ」と「ラズムヌイ」も『アムール造船工場』で様々な建造準備段階に在る。
式典行事は、『アムール造船工場』の操業開始86周年記念日に合わせられた。
以前、工場は3隻のプロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」を建造し、既に太平洋艦隊の船員へ移管されている。
「今日において『アムール造船工場』は、広範囲の能力と生産力を持つ多様な企業です。
例えば、工場には1600トンまでの構造物の移動を簡単に行える船台システムと輸送ルートが有ります。
特殊機器船台は、幅23メートルまでの船の船体の形成が可能です。
企業の技術設備、ウラジオストク市の試運転基盤の存在は、その従業員のプロ意識は、コルベットクラスの艦の期日通りの建造と試験の課題の解決を可能にします」
ロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフはメッセージで述べた。
新たなコルベットの起工式典の開始前、太平洋艦隊司令官はプロジェクト22800小型ロケット艦「ルジェフ」、「ウドムリャ」、「ウスリースク」、「パヴロフスク」、プロジェクト20380コルベット「グローズヌイ」、「ブラーヴイ」、そして更にプロジェクト20385「ブーイヌイ」、「ラズムヌイ」を含む太平洋艦隊の為の全ての艦の建造進行状況を視察した。
『アムール造船工場』で建造され、太平洋艦隊へ引き渡される最も近い艦は、今年末のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」である。

プロジェクト20385コルベットはプロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]
20380の対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。
プロジェクト20385の1番艦「グレミャーシチー」(337)は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市の『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工され、2017年6月30日に進水し、2020年12月29日に就役、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2021年11月30日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]
2番艦「プロヴォールヌイ」は、サンクトペテルブルク市の『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
2021年12月17日18時22分頃(モスクワ時間)に発生した火災で損傷した為、就役は2026年以降に延期されました。

就役後は太平洋艦隊へ配備されます。
[2021年12月17日の火災事故により損傷した最新コルベット「プロヴォールヌイ」は2026年以降にロシア海軍へ就役する]
[2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット「プロヴォールヌイ」の為の新たな上部構造物は2022年末に完成する]
2020年12月15日、極東のコムソモリスク・ナ・アムーレ市の『アムール造船工場』は、太平洋艦隊向けとして2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385コルベットの建造契約をロシア国防省と締結しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された]
これにより20385コルベットの3番艦以降は『アムール造船工場』で建造される事になり、2021年8月23日に3番艦(『アムール造船工場』建造艦としては1番艦)「ブーイヌイ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]
2022年6月12日、4番艦(『アムール造船工場』建造艦としては2番艦)「ラズムヌイ」が起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20385コルベット「ラズムヌイ」起工(2022年6月12日)]
2022年7月1日、5番艦(『アムール造船工場』建造艦としては3番艦)「ブイストルイ」が起工されました。





[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第5のプロジェクト20385コルベット「ブイストルイ」は2022年7月1日に起工される]
ロシア太平洋艦隊には、同名の戦隊水雷艦(駆逐艦)「ブイストルイ」(1989年10月28日就役)が在籍していますが、2020年春の太平洋艦隊の演習へ参加した後は洋上へ出ておらず、2021年には予備役となっているので、近い内に除籍されるようです。

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