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ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは練習航海へ出発した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年7月1日7時40分配信
【練習艦「スモーリヌイ」は航海士練習航海へ向かった】

練習艦「スモーリヌイ」はクロンシュタットから遠距離航海士練習航海へ出発した。
ロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、艦上に居る海軍軍事研修科学センター『海軍アカデミー』の海軍工業専科大学の生徒と士官にとって、これは初めての航海士としての実習となる。
2日後、乗組員はバルト艦隊主要基地~バルチースク港へ移動する。


バルチースク「スモーリヌイ」海軍軍事研修科学センター『海軍アカデミー』カリーニングラード分校の生徒と士官を艦上へ受け入れる。
研修生には、遠洋航海の条件下で自身の技能を確認し、当直士官としての技量を仕上げる事が待ち受けている。
航海中の航海士及びメカニックの知識、技能、技量の点検は、艦に乗っている教員により行なわれる。

軍当局が話したように、第1段階の枠組みで船員は、バルト海、北海、ノルウェー海、バレンツ海を通過し、クロンシュタットバルチースクセヴェロモルスクバルチースククロンシュタットのルートで艦隊間移動を行なう。

「スモーリヌイ」は、ロシア海軍で勤務に就いている2隻のプロジェクト887練習艦の内の1隻である。
船体長138メートル、満載排水量は7200トンに達する。
艦は練習目的で艦内へ約30名の教官と300名の生徒を受け入れる。
そこには特殊クラスの航海士トレーナーを備えた練習機器が有り、練習プログラムに沿った完全な量の訓練の実行を可能にする。



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プロジェクト887練習艦の1番艦「スモーリヌイ」は、ポーランドシュチェチン造船所で1974年4月23日に起工され、1976年1月8日に進水し、1976年6月30日にソヴィエト連邦海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

2010年秋からブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ない、完了後、2013年8月30日にクロンシュタットへ戻りました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

2014年6月にはロシアフランスへ発注し、サンナゼール造船所で艤装中の「ミストラル」級ヘリコプター母艦の乗組員400名を乗せてサンナゼールへ向かいました。
[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]

しかし、フランスロシアへの「ミストラル」級売却をキャンセルした為(支払った代金はロシアへ返金)、2014年12月末にクロンシュタットへ戻りました。
[ヘリ空母ミストラル級乗員のロシア海軍将兵はクロンシュタットへ到着した]
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の乗員団は解散した]

2015年7月から士官候補生の練習航海を開始し、アンゴラ共和国ルアンダ赤道ギニアマラボスペインラス・パルマス・デ・グラン・カナリアへ寄港しました。

2016年7月1日から10月3日まで士官候補生の練習航海を行ない、マルタ島ヴァレッタ黒海艦隊基地セヴァストーポリへ寄港しました。

2019年にはクロンシュタット海洋工場でオーバーホールが行なわれました。
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2020年7月7日から10月末まで士官候補生の練習航海を行ない、北方艦隊基地セヴェロモルスク黒海艦隊基地セヴァストーポリへ寄港しました。

2021年6月29日から10月31日まで士官候補生の練習航海を行ない、セヴェロモルスクセヴァストーポリへ寄港しました。
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2022年7月1日、「スモーリヌイ」は士官候補生の練習航海の為、クロンシュタットから出航しました。

今後、「スモーリヌイ」北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かいます。
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