ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33の新人パイロットは空戦訓練を実施した
- カテゴリ:艦上戦闘機Su-33

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年7月4日23時25分配信
【高空の征服者:北方艦隊のSu-33乗員は仮想敵との空中戦へ取り組んだ】
北方艦隊の艦載戦闘機航空連隊の飛行士は、7月4日にコラ半島及びバレンツ海上空で練習訓練飛行を実施した。
艦上戦闘機Su-33の5人の乗員が飛行へ参加した。
乗員は、様々な高度での操縦技術へ取り組んだ。
更に、複雑な飛行術隊形の実行を伴う長距離ミサイル及び短距離機動空戦の戦術へ取り組んだ。
仮想敵航空機の役割は、艦上戦闘機の2名の乗員が演じた。
彼らは、飛行場地域の目標への攻撃を模していた。
空中戦の訓練に加え、飛行士はグループ飛行の先導へ取り組んだ。
若いパイロットは、極北条件及び目印の無い地形の上空を飛行する特殊な航法をマスターした。
飛行は「セヴェロモルスク-1」飛行場から昼間に実施された。
総計して飛行士は空中で約20時間を過ごした。
ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊の「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は20機程度です。


Su-33は寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されます。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]
Su-33の母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで進出しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]
「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月15日から2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織への空爆を行ない、Su-33も参加しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]
元々は空対空専門のSu-33でしたが、シリア遠征へ出発する前に、地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24-33が装備されました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]
Su-33を含む「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内のテロ組織の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]
「アドミラル・クズネツォフ」はシリアから帰投後に近代化改装を開始し、Su-33は普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留し、1年に1度はクリミア半島のサキ飛行場へ派遣され、発着艦訓練施設ニートカで訓練を行なっています。



2021年8月中旬、第279独立艦上戦闘機航空連隊のSu-33がサキ飛行場へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33のパイロットはクリミア半島の訓練複合体ニートカでの訓練を開始した]
Su-33の飛行訓練は9月末に完了し、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33、クリミアのサキ飛行場の訓練複合体ニートカで発着艦訓練完了(2021年9月末)]
その後はバレンツ海やコラ半島で訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33とMiG-29Kの新人パイロットは飛行訓練を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33とMiG-29Kはコラ半島とバレンツ海で空中戦闘訓練を実施した]
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