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ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイはバルチースクを出航し、セヴェロモルスクへ向かった

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『タス通信』より
2022年7月5日20時16分配信
【練習艦「スモーリヌイ」はバルチースクからセヴェロモルスクへ向かった】
カリーニングラード、7月5日/タス通信

ロシア国防省海軍教育学校生徒の遠距離航海士研修航海を委ねられたバルト艦隊練習艦「スモーリヌイ」は、カリーニングラード州の艦隊主要基地バルチースクを去り、セヴェロモルスクへ進路を取った。
火曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「スモーリヌイがクロンシュタットから移動した後にバルチースクへ3日間の停泊していた時、F.F.ウシャコーフ提督記念海軍高等学校の107名の生徒、学校の15名の士官と教官が実習を行なう為に艦上へ到着し、更には水、燃料、食料の備蓄を補充しました。
艦にはサンクトペテルブルク海軍軍事研修科学センター『海軍アカデミー』分校の生徒も乗っています」

広報サービスは話した。

ロシア連邦国防省海軍教育学校の生徒の海上実習の枠組みにおいて、総計20000海里以上の距離の遠海航海が行なわれる事が指摘された。
そのルートは、バルト海、北海、ノルウェー海、バレンツ海を通過する。

航海中に生徒は航海士訓練を行ない、様々な条件や困難な航海状況における艦制御の技量を向上させ、当直士官と航海士の職務を代行する。

実習の完了後、将来の海軍士官は、その専門分野と様々な海上訓練のテストへ合格する。

ムルマンスク州北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへの「スモーリヌイ」到着は、7月20日に予定されていると広報サービスは説明した。



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プロジェクト887練習艦の1番艦「スモーリヌイ」は、ポーランドシュチェチン造船所で1974年4月23日に起工され、1976年1月8日に進水し、1976年6月30日にソヴィエト連邦海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

2010年秋からブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ない、完了後、2013年8月30日にクロンシュタットへ戻りました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

2014年6月にはロシアフランスへ発注し、サンナゼール造船所で艤装中の「ミストラル」級ヘリコプター母艦の乗組員400名を乗せてサンナゼールへ向かいました。
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[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]

しかし、フランスロシアへの「ミストラル」級売却をキャンセルした為(支払った代金はロシアへ返金)、2014年12月末にクロンシュタットへ戻りました。
[ヘリ空母ミストラル級乗員のロシア海軍将兵はクロンシュタットへ到着した]
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の乗員団は解散した]

2015年7月から士官候補生の練習航海を開始し、アンゴラ共和国ルアンダ赤道ギニアマラボスペインラス・パルマス・デ・グラン・カナリアへ寄港しました。

2016年7月1日から10月3日まで士官候補生の練習航海を行ない、マルタ島ヴァレッタ黒海艦隊基地セヴァストーポリへ寄港しました。

2019年にはクロンシュタット海洋工場でオーバーホールが行なわれました。
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2020年7月7日から10月末まで士官候補生の練習航海を行ない、北方艦隊基地セヴェロモルスク黒海艦隊基地セヴァストーポリへ寄港しました。

2021年6月29日から10月31日まで士官候補生の練習航海を行ない、セヴェロモルスクセヴァストーポリへ寄港しました。
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2022年7月1日、「スモーリヌイ」は士官候補生の練習航海の為、クロンシュタットから出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは練習航海へ出発した]

その後、カリーニングラード州バルチースクへ寄港し、7月5日に同港から出航しました。

今後、「スモーリヌイ」北方艦隊基地セヴェロモルスクへ向かいます。
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