ロシア海軍北方艦隊の原子力大型潜水艦タンボフは2022年に近代化改装を終えて復帰する
- カテゴリ:ロシアの潜水艦
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年7月3日10時0分配信
【「シチューカ」:第2世代水中戦闘機】
スネシュノゴルスクの艦船修理工場『ネルパ』で近代化改装中の原子力潜水艦「タンボフ」の特集番組です。
プロジェクト671RTMK巡洋潜水艦K-448は、1991年1月28日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)の『アドミラルティ造船所』で起工されました。
K-448は、671RTM/RTMK「シチューカ」(ヴィクターIII)の最終艦(通算26番艦)であり、671(ヴィクター)シリーズの最終艦です。


1991年10月17日に造船台から出渠し、10月19日に進水しました。
1992年春にはロシア内陸水路経由でセヴェロドヴィンスクへ回航されました。
1992年6月3日付で「原子力大型潜水艦」に艦種変更され、B-448と改称されました。
1992年6月18日から白海で航行試験を開始しました。
1992年8月には白海で国家試験を行ないました。
1992年9月24日、受領証書への署名が行なわれ、海軍へ納入されました。
1992年10月6日、海軍旗初掲揚式典が開催されました。
1992年10月26日にアラ・グバ基地へ到着しました。
1993年2月5日、正式に北方艦隊の第6潜水艦師団へ編入されました。
1993年夏以降、洋上での戦闘勤務を開始しました。
1994年3月25日に「タンボフ」と命名されました。

1994年10月1日、第7潜水艦師団へ転属しました。
1996年2月28日、潜航中の「タンボフ」の乗組員1名が虫垂炎と腹膜炎を発症し、病院へ搬送する必要が生じた為、付近で演習を行なっていたNATO艦隊の内の1隻であるイギリス海軍の駆逐艦「グラスゴー」の近くへ浮上し、救助を求めました。
その後、「タンボフ」乗組員はイギリス海軍のヘリコプターで病院へ運ばれました。
この時、イギリス海軍は、潜航していた潜水艦をアクラ級(プロジェクト971「シチューカ-B」)と誤認していました。
1999年6月22日~26日のロシア連邦軍戦略演習『ザーパド-99』へ参加しました。
1999年8月20日~26日には、同年1月に就役してセヴェロモルスクへ回航中の大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」のソナー試験に協力しました。
その後もバレンツ海方面で活動していましたが、2011年には修理及び近代化の為にスネシュノゴルスクの艦船修理工場『ネルパ』へ回航されました。
[2012年の艦船修理工場「ネルパ」への国家発注は大幅に増加する]
しかし修理と近代化の作業は遅々として進まず、一時期(2013年春頃)は近代化を断念して早期退役も検討されました。
[ロシア海軍はヴィクターIII級原潜を近代化しない]
その後、スローペースながらも修理と近代化の作業は進められ、2021年末の現役復帰が計画されていました。
『統合造船業営団』公式サイトより
2021年9月21日配信
【『統合造船業営団』副総取締役コロリョーフ:最新の科学の成果は先ず第一に艦隊で実現する】
『統合造船業営団』軍事造船担当副総取締役ウラジーミル・コロリョーフ(元ロシア海軍総司令官)は、「タンボフ」は2021年末までに修理を完了して(海軍へ)引き渡すと発言しました。
しかし2021年末になっても実現せず、改装工事の完了と海軍への復帰は翌2022年に延期される事になりました。
1977年~1992年に計26隻が就役したプロジェクト671RTM/RTMK原子力大型潜水艦の内、今も現役に留まっているのは、改装中の「タンボフ」以外には「オブニンスク」のみです。
2022年7月3日10時0分配信
【「シチューカ」:第2世代水中戦闘機】
スネシュノゴルスクの艦船修理工場『ネルパ』で近代化改装中の原子力潜水艦「タンボフ」の特集番組です。
プロジェクト671RTMK巡洋潜水艦K-448は、1991年1月28日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)の『アドミラルティ造船所』で起工されました。
K-448は、671RTM/RTMK「シチューカ」(ヴィクターIII)の最終艦(通算26番艦)であり、671(ヴィクター)シリーズの最終艦です。


1991年10月17日に造船台から出渠し、10月19日に進水しました。
1992年春にはロシア内陸水路経由でセヴェロドヴィンスクへ回航されました。
1992年6月3日付で「原子力大型潜水艦」に艦種変更され、B-448と改称されました。
1992年6月18日から白海で航行試験を開始しました。
1992年8月には白海で国家試験を行ないました。
1992年9月24日、受領証書への署名が行なわれ、海軍へ納入されました。
1992年10月6日、海軍旗初掲揚式典が開催されました。
1992年10月26日にアラ・グバ基地へ到着しました。
1993年2月5日、正式に北方艦隊の第6潜水艦師団へ編入されました。
1993年夏以降、洋上での戦闘勤務を開始しました。
1994年3月25日に「タンボフ」と命名されました。

1994年10月1日、第7潜水艦師団へ転属しました。
1996年2月28日、潜航中の「タンボフ」の乗組員1名が虫垂炎と腹膜炎を発症し、病院へ搬送する必要が生じた為、付近で演習を行なっていたNATO艦隊の内の1隻であるイギリス海軍の駆逐艦「グラスゴー」の近くへ浮上し、救助を求めました。
その後、「タンボフ」乗組員はイギリス海軍のヘリコプターで病院へ運ばれました。
この時、イギリス海軍は、潜航していた潜水艦をアクラ級(プロジェクト971「シチューカ-B」)と誤認していました。
1999年6月22日~26日のロシア連邦軍戦略演習『ザーパド-99』へ参加しました。
1999年8月20日~26日には、同年1月に就役してセヴェロモルスクへ回航中の大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」のソナー試験に協力しました。
その後もバレンツ海方面で活動していましたが、2011年には修理及び近代化の為にスネシュノゴルスクの艦船修理工場『ネルパ』へ回航されました。
[2012年の艦船修理工場「ネルパ」への国家発注は大幅に増加する]
しかし修理と近代化の作業は遅々として進まず、一時期(2013年春頃)は近代化を断念して早期退役も検討されました。
[ロシア海軍はヴィクターIII級原潜を近代化しない]
その後、スローペースながらも修理と近代化の作業は進められ、2021年末の現役復帰が計画されていました。
『統合造船業営団』公式サイトより
2021年9月21日配信
【『統合造船業営団』副総取締役コロリョーフ:最新の科学の成果は先ず第一に艦隊で実現する】
『統合造船業営団』軍事造船担当副総取締役ウラジーミル・コロリョーフ(元ロシア海軍総司令官)は、「タンボフ」は2021年末までに修理を完了して(海軍へ)引き渡すと発言しました。
しかし2021年末になっても実現せず、改装工事の完了と海軍への復帰は翌2022年に延期される事になりました。
1977年~1992年に計26隻が就役したプロジェクト671RTM/RTMK原子力大型潜水艦の内、今も現役に留まっているのは、改装中の「タンボフ」以外には「オブニンスク」のみです。

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