ロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦キルディンと小型海洋給油船ヴィツェ・アドミラル・パロモフはアルジェリアのアルジェ港を訪れた
- カテゴリ:地中海情勢(2022年-)


『タス通信』より
2022年7月19日6時39分配信
【黒海艦隊の偵察艦「キルディン」はアルジェ港へ寄港した】
モスクワ、7月19日/タス通信
地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として行動している黒海艦隊の中型偵察艦「キルディン」と小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は3日間の訪問の為にアルジェ港へ寄港した。
『タス通信』は海軍分野の情報筋より伝えられた。
「軍艦キルディンと給油船ヴィツェ・アドミラル・パロモフは、7月17日にアルジェ港へ寄港しました。
これらの訪問は7月19日まで続きます」
対談者は話した。
『タス通信』は、この件についてロシア側からの公式な情報を持っていない。
次に、アルジェリア人民防衛省が日付を明らかにせずに発表したように、「水路調査船キルディンと給油船ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」訪問の目的は、我々の海軍とロシア海軍との間の2国間軍事協力の強化、経験の交換、軍の間の連携の強化に在る。
プロジェクト861水路調査船の13番船「キルディン」はポーランドのグダニスク造船所で建造され、1969年12月31日に進水し、1970年5月23日にソヴィエト海軍へ引き渡され、北方艦隊へ編入されました。
その後、プロジェクト861M中型偵察艦に改造され、1977年に黒海艦隊へ転属しました。
1999年3月~6月のNATO軍のユーゴスラビア空爆の際にはアドリア海でNATO軍の監視任務に就きました。
2000年2月には地中海東部でNATO軍の監視任務に就きました。
2013年に地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊が創設されてからは頻繁に地中海へ派遣されるようになりました。
2014年8月3日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
2ヶ月間地中海で行動した後、11月9日に同海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。
2015年6月20日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
3ヶ月間地中海で行動した後、10月1日に同海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。
2016年8月21日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
2ヶ月間地中海で行動した後、11月8日に同海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。
2017年2月5日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
4ヶ月半ほど地中海で行動した後、6月24日に同海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。
2017年8月2日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、同海域で行動した後に黒海へ戻りました。
2018年6月9日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦キルディンはシリア沖へ行く]
4ヶ月間地中海で行動した後、10月18日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。
2019年6月6日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
半年間ほど地中海で行動した後、、2020年1月13日に同海峡を北上して黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。
2021年10月8日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。

2021年10月下旬にはアラビア海へ進出し、オマーンのマスカット港へ寄港した後、11月1日に出航し、アラビア海で行動中のイギリス海軍空母部隊を追跡しました。
『SwissInfo』より
2021年11月7日16時43分配信
【ロシア海軍の偵察艦はオマーン近くのブリテン航空母艦グループを追跡している-メディア】
その後に地中海へ戻りました。
プロジェクト03182小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は、ニジニ・ノヴゴロドの造船工場『ヴォルガ』で2016年9月1日に起工され、2018年12月20日に進水、2021年5月29日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式にロシア海軍へ就役、黒海艦隊へ編入されました。
[小型海洋給油船ヴィツェ・アドミラル・パロモフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
2021年10月3日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。

以後、現在まで地中海に滞在しています。
2022年7月17日、「キルディン」と「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」はアルジェリアのアルジェ港へ寄港しました。
現在、地中海(主に東部)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2021年12月末から地中海に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海に滞在

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」:2022年1月下旬から地中海に滞在
対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」:2022年1月下旬から地中海に滞在

中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海に滞在
小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海に滞在
海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海に滞在

対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海に滞在
[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」:2022年2月中旬から地中海に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海に滞在
[バルト艦隊]
工作船PM-82:2022年3月末から地中海に滞在
中型偵察艦「ワシーリー・タチシシェフ」:2022年5月末から地中海に滞在
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